ウラルカリと契約解除のハースF1、既に新スポンサー候補と接触か?「かなりの関心が寄せられている」とチーム代表
ハースF1のギュンター・シュタイナー代表曰く、タイトルスポンサーのウラルカリが抜けたことによる“大きな穴”を埋める上で、既にスポンサー候補から関心を寄せられているという。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
ハースF1チームは今季、昨年に引き続きロシア企業のウラルカリをタイトルスポンサーに据えてシーズンを戦う予定となっていた。しかしロシアのウクライナ侵攻によって状況が一変。チームはプレシーズンテストの段階でウラルカリの契約と、ロシア人ドライバーでウラルカリのオーナーを父に持つニキータ・マゼピンの契約を即時解消するに至った。
ウラルカリはタイトルスポンサーとして、チームに多大な経済的利益をもたらしてきた。しかしハースはウラルカリの資金提供がなくともチームを財政的に維持し、シーズンに向けた準備ができると主張している。
チームを率いるギュンター・シュタイナー代表は、ウラルカリを失ったことで“大きな穴”が空いたと認めながらも、既に新たなスポンサー候補から関心を寄せられていると明かした。
「今のところはかなりの関心が寄せられていると言える」
そうシュタイナーは語る。
「まだ何も約束していない。スポンサー獲得に関しては、正直動き出しが遅くなったと思う。ただここから前進していけるはずだ」
「かなり自信がある。我々は復活を果たしたいということを人々に示していて、人々は我々が今どういう状況にあるのかを知っている。だから良いチャンスがあると思っている」
ウラルカリがスポンサーから外れたハースは現在、ロシア国旗を想起させる赤、白、青のカラーリングを変更。白と赤をベースに、1&1やIONOSといったドイツ企業のロゴが前面に出たものとなっている。
ハースはF1のグリッドに並ぶ唯一のアメリカチームとなっているが、アメリカでは現在F1ブームが起こっている。今季からはマイアミGPが初開催される予定で、来季以降はラスベガスでのレース開催計画も持ち上がるなど、その勢いは加速していきそうだ。
しかしながらシュタイナーは、ハースがアメリカ系企業から支援を得るのは難しいと語った。
「今のところ、アメリカから大きなスポンサーシップを得るのは難しい」
「F1においてそれが難しい、というだけではない。アメリカ国内のレースシリーズを見ても、スポンサーをしている企業はあってもそれほど大きなものではない」
「NASCARでは昔、1台のマシンが1年間同じカラーリングで走っていた。今はそういうのも少なくなった。そうするにはかなりの資金が必要になるからね」
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