シューマッハー、オランダGP決勝でのマゼピンの危険な動きに怒り。しかしハース代表は「誰にも非はない」
ハースのギュンター・シュタイナー代表は、ミック・シューマッハーがオランダGP決勝でのニキータ・マゼピンの“危険な”動きに怒っている一方で、誰にも責任はないと考えている。
Nikita Mazepin, Haas VF-21, Mick Schumacher, Haas VF-21
Zak Mauger / Motorsport Images
ハースのニキータ・マゼピンとミック・シューマッハーは、オランダGP予選でもアタック時のマナーを巡り一悶着あったが、決勝でもヒヤリとする場面があった。
レースの2周目、シューマッハーはホームストレート上でマゼピンを右からオーバーテイクしようとしたが、マゼピンは直前で右に牽制したため、シューマッハーはアクセルを緩めざるを得なかった。また、シューマッハーはマゼピンのホイールと接触したことでフロントウイングに軽いダメージがあり、早めのピットストップを余儀無くされた。
マゼピンがシューマッハーに対して際どい動きで防戦するのはこれが初めてではなく、6月のアゼルバイジャンGPでも見たような光景が見られた。シューマッハーはレース後、マゼピンの動きに関して「非常に腹が立った」としたが、レース中に無線でその怒りをぶつけることはなかった。
「僕たちふたりは非常に異なる人間だ。物事への対処の仕方も違う。でもそれでいいんだ。彼は彼なりのことをして、僕は僕なりのことをする」
シューマッハーはそう語った。
「ただ、こういった危険な事がコース上で繰り広げられるのは残念な事だ」
一方ハースのチーム代表であるギュンター・シュタイナーは「この件で非難されるべき人間は誰もいない」として、既にシューマッハーとマゼピンからは話を聞いていると語った。
「我々はこの事に建設的に取り組む必要がある」
「我々はエンジニアとのミーティングの後、この件についてもミーティングを行なった。ただ結論は出ていない」
「今回のようなことは誰の得にもならないので、モンツァ(イタリアGP)の前にもミーティングを行ない、今後こういったことを避けるために何をすべきか話し合うことになっている」
「我々はこの事が解決するまで取り組みを続けていくつもりだ」
マゼピンの動きが危険だと語ったシューマッハーの主張には同意できるかと尋ねられたシュタイナーは、次のように答えた。
「いつだって危険だと言うことはできる」
「正直、あれが不快な動きだったとは思わない。私はあの状況を見て、タンゴを踊るにはふたり必要なのだと思わされたよ」
またシューマッハーは、マゼピンとの関係には「改善の余地がある」と語ったが、チームの追い抜きに関するルールを守っているというマゼピンの指摘は正しくないと述べた。
「彼にとってのルールが何であるかにもよるけど、おそらく僕の考えるルールとは違う」
シューマッハーはそう話す。
「自分が今回のように壁やピットウォールに追いやられた時、良い気はしない」
「チームともう一度話し合うしかないと思う。これはチームにとって良いことだとは思わない」
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