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”ホワイト・フェラーリ”爆誕もハースF1代表はあっけらかん「コピーするならベストなマシンだろう?」

フェラーリ『F1-75』に似たアップデートを投入したハース。チーム代表は、ベストなマシンをコピーするのは当然のことだと考えている。

Haas VF-22

写真:: Jon Noble

 ハースF1はハンガリーGPでフェラーリのマシンに似た大型アップデートを投入。チーム代表は、近しい関係にあるフェラーリのマシンをコピーすることは当たり前だとコメントしている。

 多くのチームが随所で大なり小なりアップデートをマシンに施す中、ハースは大きなアップデートを行なうことなく2022年シーズンの12戦を戦ってきたが、サマーブレイク前最後のハンガリーGPで待望の大型アップデート投入の機会を迎えた。

 スペアパーツ確保の都合上、今回アップデートが投入されるのはケビン・マグヌッセンのマシンのみだが、その内容はボディーワークとサイドポンツーン、ディフューザー、フロアと多岐に渡る。そしてハースは、パワーユニット(PU)サプライヤーであり、多くの譲渡可能コンポーネントを購入しているフェラーリの『F1-75』と同じマシンコンセプトへ開発を進めた。

 特に目につくのはサイドポンツーンだ。内側が凹み、空気の通り道を作るというフェラーリと同じ考え方のサイドポンツーンを投入してきたのだ。

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 マシン外観が酷似していることから眉をひそめる人も少なからずいるだろう。しかしハースのギュンター・シュタイナー代表は、こうしたチーム戦略を恥じることは何もないと主張している。

 実際、VF-22がF1-75と多くのコンポーネントをシェアしていることを考えれば、”ウィニングマシン”であるフェラーリのコンセプトを追従しない他はないと彼は言う。

 ハースが”ホワイト・フェラーリ”と揶揄される予想はついていたかと尋ねられたシュタイナーは次のように答えた。

「速くなることを期待している。我々がコピーしていると誰かが言うのなら、我々がウイリアムズをコピーしない理由は何だと思う?」

「もちろんウイリアムズを貶している訳ではないが、全く異なるコンセプトで彼らは我々の後ろにいる。だから、もし何かをコピーするのなら、できる限りベストなモノをコピーすることになる。現時点では、フェラーリとレッドブルがそうだ」

「我々はフェラーリと同じPU、同じギヤボックス、同じサスペンションを持つ。なのになぜ他のモノをコピーする必要があるのか? 彼らはレースに勝っているんだぞ?」

「1+1=2だ。我々はバカではない」

Haas VF-22

Haas VF-22

Photo by: Jon Noble

 シュタイナーは、アップデートの方向性を決める前に、トップチームが前半戦に行なったマシン開発をじっくりと評価したと言う。

「フェラーリのコンセプト、レッドブルのコンセプト、メルセデスのコンセプトと3つがある」とシュタイナーは続ける。

「我々はフェラーリと近しいから、当然フェラーリが行なったことを確認して、それをコピーすることになる。ただ、マシンを発表してからレースをして、それからマシンを見ながら風洞でテストをする必要があるから、時間がかかるのだ」

 またシュタイナーは、ハースが今季好スタートを切ったことで、アップデートの方向性を決める余裕が生まれたと説明している。

「現状としては、我々は良いポジションにいると思う」と彼は言う。

「当初は、これほど強力な結果になるとは思っていなかった」

「だから我々は『できるだけ多くのモノを得よう。並んでいるモノを見て、どの方向性に進むかを確認しよう』と言っていたんだ。マシンを見ながらね」

ハースのアップデート内容

Haas VF-22

Haas VF-22

Photo by: Jon Noble

 ハースのアップデートの詳細は、ハンガリーGPのフリー走行1回目に先立ち、金曜日の朝にFIAから発表されたテクニカルアップデートの中で明らかになった。

 既に大型アップデートを投入している多くのチームは、ハンガリーGPではマイナーアップデートやアップデートを持ち込まないことを選択している中、ハースはフロア、ディフューザー、サイドポンツーン、リヤサスペンション、ブレーキなど計7ヵ所にアップデートを投入すると表明している。

 中でもハースはフロアのアップデートに重点を置いている。フロア本体やフェンス、エッジのデザインを変更し、マシン下面から得られるダウンフォースを強化すると共に、今季のレギュレーション変更により多くのマシンに散見されてきたバウンシング対策も講じた。

Haas VF-22

Haas VF-22

Photo by: Jon Noble

 マシンの”コークボトル”とエンジンカバーでは、「トップデッキのディフュージョン効果を高め、サイドポンツーン前部からサイドの絞り込みへの流れをスムーズにした」デザインになっているという。

 また、リヤサスペンション周りに新たな冷却機構を追加。残りシーズンに向けた冷却ルーバーも新たに設置されている。

 マシン前方のボディーワークが変更されたことで、リヤサスペンションの空力フェアリングも再設計された。リヤブレーキダクトには新たな縁が追加。ダウンフォース増加と整流が目指されている。

 
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