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”泣きっ面に蜂”のハースF1、物流問題でテスト開始が遅れる。”初日午後”からの走行を目指す

3月10日から、バーレーンでF1の第2回プレシーズンテストがスタートするが、ハースF1チームは貨物の遅れでテスト開始が遅れるようだ。

Nikita Mazepin, Haas VF-22, in the garage with mechanics

写真:: Carl Bingham / Motorsport Images

 ハースF1チームは、航空貨物の到着が遅れたため、3月10日からバーレーンで行なわれるプレシーズンテストの走行開始が遅れることになった。

 ハースの貨物を輸送するはずだった輸送機がイスタンブール空港で遅れたため、貨物がイギリスで足止めされてしまったことで、チームはここ数日不安な日々を過ごしていた。

 8日にようやく貨物が積み込まれ、夜に中東に到着したものの、他チームと比べてテストに向けた準備は大きく遅れている。

 他チームは月曜日から準備を進め、10日(木)のセッション開始と同時にコースインできるようにしているのに対し、ハースは時間との戦いに挑んでいるのだ。

 ハースの広報担当者は9日(水)にチームの荷物がようやくバーレーンに到着したことを確認したが、テスト初日の午後のセッションまでに走行準備が整うことはないだろうという見方を示した。

 ハースの広報担当者は「貨物が昨晩遅くにバーレーンのサーキットに到着したことを確認できた」と述べた。

「この遅れは我々のプログラムに影響を与えるが、ピエトロ・フィッティパルディがVF-22を駆って木曜日午後の第2セッションに出走することを目標としている。現時点では他の最新情報はない」

 ロシアによるウクライナ侵攻を受けて、ハースはタイトルスポンサーのウラルカリおよびドライバーのニキータ・マゼピンとの契約を解除したばかりであり、今回の物流問題はチームにとって、まさに泣きっ面に蜂といった状況だ。

 マゼピンの後任ドライバーについてはまだ計画が確定しておらず、ハースは今回のテストでリザーブドライバーのピエトロ・フィッティパルディを起用すると発表しているのみだ。

 ドライバーの有力候補としては、アントニオ・ジョビナッツィとニコ・ヒュルケンベルグの名前が挙がっているが、デンマークではケビン・マグヌッセンがチームとの交渉を開始し、F1にサプライズ復帰する可能性があるという報道もある。

 ハースのオーナーであるジーン・ハースは、ウラルカリを失ったことでチームの資金繰りに打撃を受けるものの、十分なバックアップを受けているため、ハースの将来に疑問の余地はないと述べた。

「我々は大丈夫だ。問題ない。もちろん、もっとお金が欲しいが、ただマイナスの数字が大きくなっただけだ」と彼はAP通信に語った。

 
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