不振のハース、2018年の活躍が足枷に?「自信過剰になっていた」とチーム代表
ハースのギュンター・シュタイナー代表は、2018年に好調なシーズンを送ったことで、2019年に発生した問題の原因を突き止めるのに時間がかかってしまったと語った。
写真:: Andrew Hone / Motorsport Images
2016年にF1参戦を開始したハースは、3年目の2018年シーズンに躍進。93ポイントを獲得し、コンストラクターズランキング5位となった。
しかしながら2019年シーズンは一転して苦戦。開幕戦オーストラリアGPではケビン・マグヌッセンが6位に入賞するなど幸先の良い滑り出しを見せたが、シーズンを通してタイヤの扱いに苦労し、コンストラクターズ9位と低迷した。獲得ポイントは前年の3分の1以下となる28ポイントだった。
ハースのチーム代表であるギュンター・シュタイナーは、2018年に力強いシーズンを過ごしたことで、チームが空力パッケージに問題を抱えていることに気付くのが遅くなったことを認めた。
予選Q3に2台進出しながらも入賞を逃した第2戦バーレーンGPが、“本当の問題”に気付く最初のきっかけとたったのかと訊かれたシュタイナーは、次のように答えた。
「いいや。その時に初めて、何かがおかしいということが明らかになったんだ。そしてタイヤをうまく管理できていないこともわかった」
「それから我々はタイヤに関して様々な取り組みをしたが、空力に問題があるかどうかを考えることはなかった。なぜなら予選でのパフォーマンスは良かったからだ」
「バルセロナ(マグヌッセンが7位、ロマン・グロージャンが10位に入賞したスペインGP)でもそれらの対策がうまく機能しているか不確かだったが、良い結果が得られると(うまく機能していると)信じてしまうものだ。これらの良い結果に加え、2018年が非常に良かったこともあって、我々は少し自信過剰になって盲目的になっていたのかもしれない」
「夏休み明けには、問題が何であったのかを完全に理解することができた。しかしもう手遅れだったんだ……」
「その後は残りのレースのことを一切考えなかった。なぜなら他のチームからあまりにも離されていたからだ。だから2020年に向けて集中する方が良いと判断した」
スペインGPの時点では、ドライバーのふたりからもエアロパッケージに関する懸念の声が上がっていた。シュタイナーはその声に耳を傾けなかったことを後悔していると以前のインタビューで語っていた。
シュタイナーはスペインGPの週末を改めて振り返り、次のように話した。
「(ドライバーのフィードバックに反して)バルセロナでの結果は良かった。予選でもQ3に進出して7番手、8番手に入った。これで良くないレースと言う方が難しいだろう? だから、マシンはどこでも速いだろうと信じてしまっていた。やはり、2018年の結果によって少し盲目的になっていたのだろう」
「後から言うのは簡単だが、バルセロナで起こったことに関して、私が異なる反応をすることもできたと思う。『みんな、集まってくれ。何か辻褄が合わないんだ』といった風にね」
「しかし、我々はデータやドライバー(のフィードバック)よりも単純明快で都合の良い、目の前の結果を信用してしまったんだ」
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