F1 アゼルバイジャンGP
ルイス・ハミルトンの奇妙な体験……ウォールに当たるのが怖いなんて「これまで考えたこともなかった」
メルセデスのルイス・ハミルトンは、F1アゼルバイジャンGPでポーパシングのためにコントロールを失い、ウォールにクラッシュするのを”恐れる”という「奇妙な経験」をしたと語る。

Adam Cooper
編集: 2022/06/15 17:38
Copy link
Viberでシェア
Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

F1アゼルバイジャンGPを4位で終えたメルセデスのルイス・ハミルトンは、激しいポーパシングの影響により、ウォールにクラッシュすることを恐れ、アクセルを戻したタイミングがあったことを認める。
アゼルバイジャンGPでメルセデスは、メインストレートで激しいポーパシングに見舞われ、マシンが上下動しているシーンが国際映像にも度々映し出された。
チーム代表のトト・ウルフによれば、ハミルトンとそのチームメイトであるジョージ・ラッセルのマシンはそれぞれ仕様が異なっていたという。その結果、ハミルトンの方が激しいポーパシングに見舞われることになったようだ。
この影響でハミルトンはレース中、背中の激しい痛みを訴え、そしてチェッカーを受けた後にマシンを降りる際にも、背中を庇う仕草を見せていた。
ハミルトンは苦労しながらも、フェラーリ勢の脱落に助けられたとはいえ、7番グリッドからスタートして4位でのフィニッシュを成し遂げ、貴重なポイントを持ち帰った。
「僕はただ、コース上にマシンを留めようとしていただけだ。みんなが見たかどうか分からないけど、僕は高速でコントロールを失いかけたシーンが何度かあったんだ」
ハミルトンはそう語った。
「マシンとの戦いは激しかった。そして最後の10周くらいは、ただ自分との戦いだった。『お前ならできる。この結果を手にしなきゃいけない。我慢しろ!』って自分に言い聞かせていたんだ」
ハミルトン曰く、コントロールを失いかけたため、ストレート上でアクセルを緩めることが何度かあったという。
「そのとおりだ。マシンは、時々激しく跳ねていたからね」
「ウォールにぶつかるかもしれないと思うことが何度もあった。それについては心配していたよ。290km/hでぶつかるかもしれないと思っていたんだ。レーシングドライバーとして、これまでそんなことを考えたことはほとんどない」
「そういう高速で走っている時に、ウォールにぶつからないようにしようだなんて、考えたことはこれまでなかった。とても、とても、とっても奇妙な経験だ」
自分のマシンに施したセットアップは、うまく機能していなかったことをハミルトンは認める。
「レースは終わって嬉しいよ。僕が経験した中でも最も辛いレースだったからね。でも正直なところ、ジョージのマシンは僕みたいには跳ねていなかった」
「昨日は、直線だけで彼よりも0.3秒遅かった。マシンには実験的なパーツが載っていたし、リヤサスペンションも異なっていたんだ。結局、僕が使ったモノは間違っていた」
ハミルトンは週末の間中、背中のダメージを和らげるために、彼の専属フィジオであるアンジェラ・カレンと共に、やらなければならないことがたくさんあったと語った。
「僕は凍結療法のようなこともやったんだ」
そうハミルトンは説明する。
「4分もその装置に入っていると、酷く寒いんだ。でも、中に入らなきゃいけない。彼女は『あなたにはできる』と言うんだけど、何も変わらない。そして静かにしていると、彼女はただニヤリと微笑むんだ」
「僕がポイントを獲るために働いてくれている全ての人たちのことを考えなきゃいけなかった。そのために集中していた。でも、今回のレースは間違いなく最悪だ。僕としては、今回ほど酷いレースはなかった」
「ジョージは背中には問題なかったみたいだね。でも彼は、僕よりも10歳も若いんだからね!」
Read Also:
- ハミルトン、アゼルバイジャンGPから一夜明け、インスタ更新「カナダGPを欠場することは、世界のためにも絶対にない」
- 身体痛めつけるF1マシンにNO! ガスリー「30歳で杖を使うような状況は防がないと」
- ポーパシングを止めたいなら、車高を上げればいいじゃない! メルセデス”以外”のF1チーム、ルール調整に否定的
- F1南アフリカGP、早ければ2023年に復活か? F1首脳陣がキャラミ関係者と会合へ
- メルセデス、今後のマシン開発に”聖域”なし。ウルフ代表「今季後半も来季も、マシンを正しい”位置”に置きたい」
あなたの意見が聞きたい!
Motorsport.comで何を見たいですか?
5分間のアンケートにご協力ください。
- Motorsport.comチーム
コメントを読んで投稿する
関連ニュース :
記事をシェアもしくは保存
Copy link
Viberでシェア
前の記事 レッドブル代表、ポーパシング対策でのルール変更に反対「まともな仕事をしてきたのに」
次の記事 予選で黄旗・赤旗原因になったドライバーはタイム抹消になるべき! バクーで”犠牲者”になったアルボンが提言
Top Comments
コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?
View More & Comment

More from
Adam Cooper

アストンマーティン、今季もトップグループに復帰できたとチーム代表自信「メルセデスより前にいられたのは励みになる」
F1
F1
日本GP
2024/04/15
アストンマーティン、今季もトップグループに復帰できたとチーム代表自信「メルセデスより前にいられたのは励みになる」

鈴鹿で良いとこなしのアルピーヌ、その一因は“同士討ち”。ガスリーはアップデートには手応えも「できるだけ早く次のモノを投入しないと」
F1
F1
日本GP
2024/04/12
鈴鹿で良いとこなしのアルピーヌ、その一因は“同士討ち”。ガスリーはアップデートには手応えも「できるだけ早く次のモノを投入しないと」

F1参戦承認はまだだけど……アンドレッティ、イギリス・シルバーストンに新ファクトリーを正式オープン
F1
F1 2024/04/11
F1参戦承認はまだだけど……アンドレッティ、イギリス・シルバーストンに新ファクトリーを正式オープン

More from
ルイス ハミルトン

アロンソの現役続行、かつての好敵手ハミルトンが歓迎「才能という面では、彼に敵わないドライバーはたくさんいる」
F1
F1
バーレーンGP
1 日前
アロンソの現役続行、かつての好敵手ハミルトンが歓迎「才能という面では、彼に敵わないドライバーはたくさんいる」

ハミルトン、今季最高の予選アタックで久々フロントロウ「決勝はとにかく自分たちのレースをするしかない」
F1
F1
バーレーンGP
3 日前
ハミルトン、今季最高の予選アタックで久々フロントロウ「決勝はとにかく自分たちのレースをするしかない」

フェラーリとの契約更新前、他チームとも交渉していたルクレール。“21世紀のジル・ビルヌーブ”には跳ね馬残留が最適解なのか?
F1
F1
アゼルバイジャンGP
7 日前
フェラーリとの契約更新前、他チームとも交渉していたルクレール。“21世紀のジル・ビルヌーブ”には跳ね馬残留が最適解なのか?

More from
メルセデス

ラッセル痛恨……シンガポールGPグリッド降格決定で逆転タイトルに暗雲。ウルフ代表認める「残念だが」
F1
F1
バーレーンGP
12 時間前
ラッセル痛恨……シンガポールGPグリッド降格決定で逆転タイトルに暗雲。ウルフ代表認める「残念だが」

前戦PUトラブルのラッセル、シンガポールGPでグリッド降格ペナルティの見込み。アントネッリとの点差が離れる中、さらなる痛手
F1
F1
バーレーンGP
19 時間前
前戦PUトラブルのラッセル、シンガポールGPでグリッド降格ペナルティの見込み。アントネッリとの点差が離れる中、さらなる痛手

冷却ベスト開発にリソースを割きたくないF1チーム……その現状にラッセルが問題提起。一方不要派フェルスタッペンは一蹴「騒ぎすぎ。サウナ行こ!」
F1
F1
バーレーンGP
1 日前
冷却ベスト開発にリソースを割きたくないF1チーム……その現状にラッセルが問題提起。一方不要派フェルスタッペンは一蹴「騒ぎすぎ。サウナ行こ!」
最新ニュース

キャデラックF1、それでいいのか? 「F1を制するのが目標なら、アメリカ拠点は最適ではない」元F1チーム代表から厳しい声
F1
F1 F1
アゼルバイジャンGP
6 分前
キャデラックF1、それでいいのか? 「F1を制するのが目標なら、アメリカ拠点は最適ではない」元F1チーム代表から厳しい声

好調だったはずのマクラーレンはなぜ4番手チームに成り下がったのか。「状況が一変した。データに異常もないのに」とステラ代表
F1
F1 F1
バーレーンGP
11 時間前
好調だったはずのマクラーレンはなぜ4番手チームに成り下がったのか。「状況が一変した。データに異常もないのに」とステラ代表

ラッセル痛恨……シンガポールGPグリッド降格決定で逆転タイトルに暗雲。ウルフ代表認める「残念だが」
F1
F1 F1
バーレーンGP
12 時間前
ラッセル痛恨……シンガポールGPグリッド降格決定で逆転タイトルに暗雲。ウルフ代表認める「残念だが」

日本から世界に挑戦……宮田莉朋、中村仁の2026年の評価をトヨタ加地ディレクターに訊く
F1
F1 F1 13 時間前
日本から世界に挑戦……宮田莉朋、中村仁の2026年の評価をトヨタ加地ディレクターに訊く
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
次の 2 つのオプションがあります。
- サブスクライバーになります。
- 広告ブロッカーを無効にします。
購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします
広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード
お知らせの管理
登録