イモラでの決勝レースは、退屈に?? 2番手スタートのハミルトンが警告
メルセデスのルイス・ハミルトンは、エミリア・ロマーニャGPはオーバーテイクが難しく、退屈なレースになるかもしれないと考えている。
写真:: Steven Tee / Motorsport Images
F1エミリア・ロマーニャGPを2番グリッドからスタートするメルセデスのルイス・ハミルトンは、イモラはコース幅が狭いこともありオーバーテイクが難しいことから、退屈なレースになるかもしれないと考えているようだ。
イモラ・サーキットは、メインストレートに唯一のDRSゾーンが設定されているが、前のマシンについて走るのは難しく、しかも狭い……そのため、オーバーテイクもかなり難しいと考えられている。
とはいえ、このDRSゾーンの終わりにあるターン2(タンブレロ)が唯一のオーバーテイクポイント。サーキットのその他の部分では、さらにオーバーテイクが難しく……コース上のポジションが重要になるため、各車ともに1ストップ作戦を採ってくるのは必至と思われる。
そうなった場合、レースは最初から最後まで、長い隊列を組んでのレースとなる可能性が高い。
「このコースで本当に残念なのは、ドライブするのがとても”美しい”ということだ」
ハミルトンはそう語った。
「でも、かなり退屈なレースになるのは間違いないだろう。メインストレートでオーバーテイクすることはできるが、かなり狭い。そして前を行くマシンの後ろについて走るのは、簡単じゃないんだ」
「ターン1(実際にはターン2)を抜けると、オーバーテイクができるような場所はひとつもない。このことは、前のマシンを追いかけるドライバーにとっては挑戦的なレースになるだろう。ただ、DRSをうまく使うことができれば、ターン2でオーバーテイクできるかもしれない」
「レースとして素晴らしいサーキットにはならないだろう。それは間違いない。今回の決勝が素晴らしいレースになったら、本当に驚くよ。ターン3を越えたら、本当に前について走るのが難しくなるからね。僕の予測が間違っているといいのだけれど……」
ルノーのダニエル・リカルドは、順位を上げていくのが難しいという課題があることを考えれば、予選で5番手を獲得できて良かったと語る。
「予選後、僕の気持ちは明るくなったと思う」
そうリカルドは語った。
「前にマシンがいれば、オーバーテイクが難しくなるということは分かっているからだ」
「とても速いコースだけど、非常に狭い。つまり、後ろを走るマシンとしては、クリーンな空気をマシンに当てるために、別のラインを選ぶのが難しいということなんだ。そのことが、オーバーテイクをさらに難しくすると思う」
「もちろん、悲観的になりすぎないようにしたいけど、ポルティマオ(ポルトガルGP)のようになったら驚くよ。オーバーテイクはそれほど多くないはず……だから、1周目がとても重要になると思う」
ハースのロマン・グロージャンは、サーキットのせいでそういう問題が起きているわけじゃないと語る。
「オーバーテイクが少ないことを、サーキットのせいにするべきではないと思う」
「スライドした時に、タイヤを消費しすぎないようにする必要があるし、前のマシンに近づいた時には、ダウンフォースを失ってしまうんだ」
「(そういうマシンには)他のいくつかのサーキットの方がいいだろう。バーレーンのコースは、レースでは特に良い。長い直線があるし、DRS区間も多い。急減速するブレーキングゾーンもあるんだ」
「イモラの最初のコーナー(ターン2)は4速または5速でクリアするから、かなり高速だ。だから、ブレーキをかける前に並んでいなければ、オーバーテイクのチャンスはないだろう」
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