ハミルトン、人種差別を嘆く「人々は行動を起こさなければいけない」
ルイス・ハミルトンは、人種差別は依然として世界的な問題であり、それに対して行動を起こさなければならないと考えている。
写真:: Simon Galloway / Motorsport Images
ルイス・ハミルトンは、2007年にF1デビューを果たした。当時の彼は、F1で初めての黒人ドライバーだった。そして今では、F1の歴史上最も成功したF1ドライバーになった。
今週初め、モンテネグロと対戦したサッカーのイングランド代表。その際、チームの黒人選手が観客から差別的な発言を受けたという。ハミルトンはこの一件を批判。差別的発言を受けた選手をサポートする旨を表明した。このゲームは、欧州のサッカー統治機構であるUEFAによって調査対象となっている。
この試合について尋ねられたハミルトンは、次のように語った。
「それについて考えるのは、とてもおかしいことだ。現時点ではまだ世界中で、とても、とても際立った問題になっている」
「まだ人種差別は世界各地に存在する。未だに大きな問題であり、そのことは実に悲しい。そして今後数年かかっても、それが良くなるようには見えないんだ」
「人々がそれ(人種差別反対)を支持する立場に立っているのを見るのは、素晴らしいことだ。でも、状況が変化するようにはまだ見えない」
2014年にハミルトンは、F1にデビューした際に「このスポーツで最初の黒人選手であるという事実を無視しよう」としていたことを認めた。しかし今では、彼はインスタグラムで1000万人以上のフォロワーを集める存在となった。他のどのF1ドライバーよりも世間に対する影響力、発言力は強いのだ。そのプラットフォームを使い、この問題に対処していくつもりだという。
「僕は明らかに特権的な立場にいる。たまたま、特にソーシャルメディアの上では、大きな力を持っているんだ」
「僕が投稿したいと思うようなことは、投稿しないようにした。そんなことがたくさんあるんだ」
「バランスを取らなければいけない。僕には年上のフォロワーも、年下のフォロワーもいる。だから、何を見せ、何を見せないかを選択しなければいけないんだ」
「今日にも、まだ世界中にはたくさんの問題がある。人々が反応し、会話を生み出すために、ソーシャルメディアを活用できることもいくつかあるんだ」
ハミルトンは、自身の経験を基にして、若いフォロワーたちに対して立場を明確にする必要があると語った。
「人々は、現在の問題に立ち向かう必要がある」
そう彼は付け加えた。
「学校に通っていたときのことを思い出す。それは若い頃、叱るようなものだ。でも今の状況は、放っておくようなもの……そんなこと、起こるべきじゃないと思う」
「人種差別に対して、行動を起こすべきだし、それに対しては人々がもっと厳しく接するべきだ」
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