優勝までは近くて遠い……ハミルトン、F1メキシコシティGPで2位も「レッドブルは速すぎた」
メルセデスのルイス・ハミルトンはF1メキシコシティGPで優勝を目指したものの、レッドブルのマックス・フェルスタッペンに破れ2位。優勝を奪うには「レッドブルは速すぎた」とハミルトンはレース後に語っている。
写真:: Sam Bloxham / Motorsport Images
エルマノス・ロドリゲス・サーキットで行なわれたF1第20戦メキシコシティGP。メルセデスのルイス・ハミルトンは勝利を目指したものの2位チェッカーとなり、レッドブルは「速すぎた」と認めている。
3番手スタートとなったハミルトンは2番グリッドのチームメイト、ジョージ・ラッセルと共にミディアムタイヤで第1スティントを走った。
レッドブルがユーズドのソフトタイヤをスタートタイヤに選択したことから、スティント後半にはメルセデス優勢となるかと思われたが、ソフトタイヤでもデグラデーション(性能劣化)は少なく、レッドブルとメルセデスは同等のタイミングでピットストップを行なった。
レッドブル勢は第2スティントでミディアムタイヤを選択し、メルセデス勢がハードタイヤを選択。メルセデスはミディアムタイヤはレース後半にデグラデーションが大きくなると予想したものの、レッドブル勢のペースが急落することはなく、フェルスタッペンが逃げ切って今季14勝目を挙げた。
ハミルトンはそこから15秒後方でチェッカーを受け、前戦アメリカGPに続いての2位。タイヤ戦略ではより良い選択肢があったと指摘しながらも、「レッドブルは速すぎた」と語っている。
「最初のスティントではかなり接近していた」
ハミルトンはレース後にそう語った。
「でも確実に、今回はレッドブルが速すぎたと思う。結局、彼らの方が良いタイヤ戦略を採れていたのかもしれない」
「最後(のハードタイヤ)は正しいタイヤだったのかは分からない。そして僕はソフトタイヤでスタートすべきだったと思う」
「最初のスティントは問題なかったけど、ハードタイヤはただペース差があった。マックスにはおめでとうと言いたい。ポジションを上げられて嬉しいし、レッドブル勢の間に割って入れて良かったよ」
レース後半にハミルトンは、3番手のセルジオ・ペレスに1秒圏内にまで迫られたものの、エルマノス・ロドリゲス・サーキットがメルセデスのマシンに合っていたこともあり、今季直線パフォーマンスに優れているレッドブルのマシンにホームストレートでも抜かれることはなかった。
ペレスは母国GPでひとつでも上の順位を目指したものの3位。抜ききることは難しかったと考えている。
「今日はベストを尽くしたし、本当にハードに攻めた」
ペレスはレース後にそう振り返った。
「でもオーバーテイクではとても難しいんだ。彼の後ろについた途端、ついていくのが本当に難しくなった。3位でチェッカーを受けるしかなかったんだ」
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