ハミルトン、イモラF1決勝のミスを振り返る「周回遅れを抜くのに、急ぎすぎてしまった」
メルセデスのルイス・ハミルトンは、F1エミリア・ロマーニャGPの決勝での自身のクラッシュを振り返り、周回遅れのマシンを抜くことに急いでしまったと語った。
写真:: Charles Coates / Motorsport Images
メルセデスのルイス・ハミルトンは、F1エミリア・ロマーニャGPの決勝でクラッシュ。周回遅れのジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)を抜くのを急いでしまったことがその原因だったと語った。
ハミルトンは同レースで、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンと優勝を争っていた。しかし非常に難しいコンディション。ウエットで始まった路面はレコードラインを中心に乾いていき、中盤からは各車ドライタイヤでの走行となったが、そのラインを少し外れるとまだまだ濡れている……そんな状況で周回は進んでいった。
ハミルトンは周回遅れのラッセルを抜こうと、トサコーナーのインに飛び込んだ。しかしそこはまだ濡れており、十分に減速することができず……ハミルトンはそのままコースのアウト側にはみ出してしまい、そのままウォールにクラッシュしてしまった。
ハミルトンはその後なんとかコースに戻ったものの、コース復帰に時間がかかったこと、そしてフロントウイングにダメージを負っていたためにピットストップせざるを得ず、周回遅れとなってしまった。この時点で、上位フィニッシュの希望は万事休すかと思われた。
しかしハミルトンが9番手でコースに復帰した直後、バルテリ・ボッタス(メルセデス)とラッセルの大クラッシュが発生。レースは赤旗中断となった。ただこの赤旗中断により、ハミルトンはリードラップに戻ることができ、レース再開後はオーバーテイクを繰り返して2位表彰台とファステストラップを手にすることになった。
ハミルトンはレース後にトサ・コーナーでの出来事を振り返り、次のように語った。
「ドライになったラインは1本しかなかった。そして、僕は彼ら(周回遅れのマシン)を抜くために、少し急ぎすぎていたんだと思う」
そうハミルトンは語った。
「イン側に入ってみると、濡れているのが分かった。僕は減速しようとしたが、それができなかった。そして、コースオフしてしまったんだ」
「少し残念だと思った。でも、そこからやり直すことができ、本当に、本当にありがたく思っている。今日、チームのためにポイントを獲得できたのは本当に重要だった」
ハミルトンが今回のレースを無得点で終えてしまっていたら、チャンピオン争いのライバルになるであろうフェルスタッペンに、大量のリードを築かれてしまっていたことだろう。しかし赤旗中断中のハミルトンの頭には、そんな考えは過らなかったという。
「僕はそういうことについては考えなかった」
そうハミルトンは語った。
「僕はそのミスを犯した時の、最悪な感じを乗り越えようとしていた。そしてそこから先に進み、素早く学ぶことを目指していた」
「それに拘っているような時間はなかった。だから、それが僕がしたことだ。そして、レース中の精神状態に戻ることができた。まだオフラインは濡れていたから、オーバーテイクができるかどうかは分からなかった。それでも僕は、多くのドライバーと本当に楽しい戦いをすることができた」
レース最終盤、ハミルトンはノリスから2位の座を奪い取ったわけだが、以前所属していたチームが復活の兆しを見せていることについて、とても喜んでいるとも語った。
「まずはマックスを祝福したい。彼は今日、素晴らしい仕事をした。堅実な仕事だったよ。そしてランドも、素晴らしい仕事をした。マクラーレンが(上位争いに)戻ってくるのは、とても素晴らしいことだ」
「僕にとっては素晴らしい日ではなかった。久しぶりにミスをしてしまったからね。にもかかわらず、完走することができてよかった」
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