ホンダ、フォーミュラE参戦に関心も「F1での成功が最優先事項」
ホンダはフォーミュラE参戦に関心があり、アレハンドロ・アガグCEOと話をしたというが、F1における成功を確固たるものにするまで参戦することはないだろう。
Honda logos on a motorhome
Andrew Hone / Motorsport Images
電動フォーミュラカーによるレースカテゴリーであるフォーミュラEは、電気自動車大国とも言える日本での市場拡大を目論んでいる。CEOのアレハンドロ・アガグは、日本人のフルタイムドライバー誕生を切望している。
中でもホンダは過去にフォーミュラEと参戦に向けての協議をしてきたとされており、フォーミュラEの技術、そして費用対効果に好意的な印象を持っているようだ。
ルノーはフォーミュラEに参戦した最初のマニュファクチャラーであるが、現在はF1での活動に焦点を当てている。e.ダムスと提携してのパワートレイン開発は現在、日産に引き継がれている。
ホンダF1マネージングディレクターを務める山本雅史は、今年の初めまで同社のモータースポーツ活動を統括する役職に就いていた。
山本はmotorsport.comに対し、F1とフォーミュラEが“全く異なるカテゴリー”であるとしつつも、フォーミュラEがホンダにとって有益なものだと感じていると語った。なお、ホンダは新型電気自動車「Honda e」をヨーロッパで発売する予定である。
「フォーミュラEは都市部で市街地レースとして開催されていて、(伝統的な)純粋なレースというよりは、レースを利用した宣伝の一種です」と山本は語った。
「ホンダとしては、アレハンドロ・アガグと話をしたことがありました。我々は常にこのカテゴリーに注目しています。我々は既に電気自動車を発表していて、それはヨーロッパで発売される予定です」
「ホンダの電気自動車に関心を持っている方々は多くいますので、彼らにアピールすることは良いことです」
「それらはロードカーに通じる技術でもあるはずですので、それも我々が関心を持っている理由です」
ホンダは2015年にF1へと復帰し、マクラーレンとジョイントした最初の3年間は苦しんだものの、トロロッソ、そしてレッドブルとタッグを組むことで、その評価を取り戻した。第9戦オーストリアGPではレッドブルのマックス・フェルスタッペンが優勝し、ホンダにとって2006年のハンガリーGP以来13年ぶりの勝利を手にした。
「我々はF1に集中したいと思っています」と山本は語った。
「ホンダがレースをするならば、勝つ必要があります。我々はこのカテゴリーで満足できる一定のレベルに到達しなければなりません。それが現時点での最優先事項です」
ホンダの2021年以降のF1参戦は定かなものではなく、今回のフェルスタッペンの勝利は、ホンダの将来においても重要なものだと言える。
また、仮にホンダがフォーミュラEプロジェクトを開始したとしても、それは2020/2021シーズンよりも後になるだろう。ただ、将来的な参戦の可能性はゼロではないと言える。
いずれにせよホンダにとっての選択肢は、既存のチームを買収して参戦するか、マニュファクチャラーと提携していないチームとパートナーシップを結ぶかである。フォーミュラEに参戦しているチームの中で、ドラゴン・レーシングは独自にパワートレインを開発している。一方でヴァージン・レーシングは唯一のカスタマーチームであるが、アウディと複数年契約を結んでいる。
なお、フォーミュラEのグリッドは、上限である12チームからそれ以上拡張することはできない。なお来シーズンからポルシェが参戦することで、そのグリッドが埋まる予定だ。
Be part of Motorsport community
Join the conversationShare Or Save This Story
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
Top Comments