F1 カナダGP

”犬猿の仲”レッドブル&メルセデス代表も同意見。FIAのポーパシング対策は取り締まりが難しい?

FIAのポーパシング&バウンシング対策に対して正反対の考えを持っているレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表とメルセデスのトト・ウルフ代表は、その取り締まりの難しさという点では意見が一致している。

Adam Cooper

Adam Cooper

編集: 2022/06/22 6:57

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

George Russell, Mercedes W13, Max Verstappen, Red Bull Racing RB18

 レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表とメルセデスのトト・ウルフ代表は、FIAが進めるポーパシング&バウンシング対策に対して全く異なる立場だが、その取り締まりの「難しさ」という点では同意見のようだ。

 カナダGPに先立った木曜日、FIAは安全上の理由からポーパシングとバウンシングの取り締まりに向けた技術指令を発表。カナダGPでデータを収集した後、「車両の垂直加速度に基づき、垂直振動の許容レベルを量的に示す指標」の導入を目指している。

 F1チームはその指標を遵守すべく、マシンの振動量に応じてセットアップを調整することとなるだろう。

 シーズン開幕後、レッドブルがポーパシングやバウンシングという問題にそれほど悩まされていない一方で、メルセデスは顕著にこの問題の解決に苦慮している。そのため、レッドブルのホーナー代表とメルセデスのウルフ代表は、このFIAによる対策に関して全く正反対の立場を取っている。

Read Also:

 ただ、FIAがこの対策を正しく機能させることに苦労するかもしれないという点については同意しているようだ。

 ホーナーはmotorsport.comに対して次のように語っている。

「どのように取り締まるかを理解するには、もう少し議論が必要だと思う」

「見ての通り、この手の問題では常にあることだ。意図があってのことだと思うが、全てのことがそうであるように、どう履行するかが重要なのだ」

「コンディションが変わったり、風が変わったりしたらどうするんだろうか?」

「それがいつも難しいところだ。でも彼ら(FIA)はもちろん、安全上の観点からという避けられないプレッシャーに対応したのだと思う」

「こういうことは全て履行が重要で、指標を理解することが大切なのだ」

Christian Horner, Team Principal, Red Bull Racing

Christian Horner, Team Principal, Red Bull Racing

Photo by: Red Bull Content Pool

 なおホーナーは、全マシンが一律に影響を受ける最低地上高のようなレギュレーション調整ではなく、振動数の許容レベルを設定するという道にFIAが進んだことを歓迎し、次のように語っていた。

「シーズン途中でレギュレーション変更に等しいことをするのは、とても不公平なことだと思う」

 ホーナー同様、ウルフも指標を設定することは簡単ではないとして、チームはFIAとさらなる話し合いが必要だと語った。

「状況を複雑にしすぎないことが必要な場合もあると思う」

 motorsport.comに対してウルフはそう語っている。

「振動数を測定することは、とても議論を呼ぶ状況……あるいは評価に繋がる可能性もある。バウンドが激しいと判断されたマシンが失格になって、ドライバーから勝利を奪うのだろうか?」

「そんなことはしないはずだ。だから全てのチームがFIAと協力して、これをコントロールするために『何ができるのか』を考える必要がある」

Toto Wolff, Team Principal and CEO, Mercedes AMG

Toto Wolff, Team Principal and CEO, Mercedes AMG

Photo by: Carl Bingham / Motorsport Images

 またウルフ代表は、様々なコンディションの変化によりマシンはバウンドしているというホーナー代表の意見に同調している。

「つまり、週末を通して様々な段階でマシンがバウンドするということだ。バウンドしないセッションもある。燃料を積んでいるか、そうでないか。風が向かい風か追い風か、グリップレベルなどね」

「ひとつのセッションだけで『バウンドしすぎだ』と言うのは全く違うと思う。それならレースはどうするんだろうか?」

「完璧に上手くいっている日、高い振動量が見られない日があるかもしれない。でも、その次の日にはマシンが跳ねているんだ」

 アルピーヌのオットマー・サフナウアー代表もまた、技術司令の導入は難しいと示唆していた。

 motorsport.comに対して、サフナウアーは次のように語っていた。

「簡単な作業じゃないし、難しいだろうね」

「サーキットによって異なることも理解している。だからレースに向かう前からどうやってそれを判断し、計画を立てていくのだろうか?」

「だから、今はまだ初期段階なのだ。我々は皆、FIAの役に立とうとしているが、それは誰にとっても公平であるようにしなければならないし、競技の場が平等である必要がある」

「だからシーズン半ばから、特定のチームを優遇するようなレギュレーションを導入することはできないと思う」

 

Read Also:

あなたの意見が聞きたい!

Motorsport.comで何を見たいですか?

5分間のアンケートにご協力ください。

- Motorsport.comチーム

コメントを読んで投稿する

関連ニュース :

記事をシェアもしくは保存

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

前の記事 角田裕毅、カナダGP初日を終えコメント「このサーキットが本当に大好きだ!」

次の記事 フェルスタッペン、シーズン途中のルール変更に反対「ポーパシングを大げさに考える必要はない」

Top Comments

コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?

View More & Comment

More from

Adam Cooper



アストンマーティン、今季もトップグループに復帰できたとチーム代表自信「メルセデスより前にいられたのは励みになる」

F1

F1

日本GP

2024/04/15

アストンマーティン、今季もトップグループに復帰できたとチーム代表自信「メルセデスより前にいられたのは励みになる」



鈴鹿で良いとこなしのアルピーヌ、その一因は“同士討ち”。ガスリーはアップデートには手応えも「できるだけ早く次のモノを投入しないと」

F1

F1

日本GP

2024/04/12

鈴鹿で良いとこなしのアルピーヌ、その一因は“同士討ち”。ガスリーはアップデートには手応えも「できるだけ早く次のモノを投入しないと」



F1参戦承認はまだだけど……アンドレッティ、イギリス・シルバーストンに新ファクトリーを正式オープン

F1

F1 2024/04/11

F1参戦承認はまだだけど……アンドレッティ、イギリス・シルバーストンに新ファクトリーを正式オープン

最新ニュース



マルケス、右腕の赤裸々写真投稿は「質問攻めを終わらせるため」これでタイトル争いに集中できる?

MotoGP

MGP MotoGP

サンマリノGP

2 分前

マルケス、右腕の赤裸々写真投稿は「質問攻めを終わらせるため」これでタイトル争いに集中できる?



イタリアGPでのバトルでピリつくフェラーリ内……ルクレールの元同僚サインツJr.「僕たちの時はいつもふたりの間で解決していた」

F1

F1 F1

スペインGP

37 分前

イタリアGPでのバトルでピリつくフェラーリ内……ルクレールの元同僚サインツJr.「僕たちの時はいつもふたりの間で解決していた」



アレックス・リンス、2026年限りでバイクレースから引退。MotoGPクラスでは通算6勝…今後は別プロジェクトへ

MotoGP

MGP MotoGP

サンマリノGP

1 時間前

アレックス・リンス、2026年限りでバイクレースから引退。MotoGPクラスでは通算6勝…今後は別プロジェクトへ



躍進止まらぬアントネッリは『常に進化し続けるAIみたい!』メルセデス代表称賛

F1

F1 F1

イタリアGP

3 時間前

躍進止まらぬアントネッリは『常に進化し続けるAIみたい!』メルセデス代表称賛

Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.

フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。

次の 2 つのオプションがあります。

購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします

広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード

お知らせの管理

登録