予算上限違反のレッドブル、2冠獲った2022年は大丈夫? チーム代表「絶対は無いが超えるとは思っていない」
レッドブルは2021年に予算上限違反があったことでペナルティを受けることになったが、チーム代表は2022年シーズンの予算管理には問題が無いと考えている様子だ。
写真:: Glenn Dunbar / Motorsport Images
レッドブルF1は2021年シーズンの予算上限に違反があったとFIAと合意に達し、罰則を受けることになった。ただチームは2022年の予算管理には自信を持っているという。
FIAは10月28日に、予算上限違反が指摘されていたレッドブルと、違反を認める協定に合意したと発表。これによりチームには700万ドルの罰金と、今後12ヵ月間の空力開発時間10%削減のペナルティが科されることになった。
そして、すでに2022年シーズンも終盤という頃になって一連の予算上限を巡る騒ぎが起きたため、レッドブルは2022年シーズンの予算も危ないのではないかという憶測も出て来るようになった。
しかしクリスチャン・ホーナー代表は2021年の予算上限に関連する多くの問題は、2022年シーズンの予算管理には影響しないだろうと語っている。
「今年我々が経験したモノだが、これらのコストの多くは、一度限りの内容だ」
「人員整理や離職者にかかる費用や疾病手当など、こういったものは”1度限り”のものだ。我々は今後も食事を提供しつづけるし、そのコストは上限内で使用されることになる」
さらにホーナー代表はライバルチームが開発やクラッシュダメージなど鍵となる分野で、レッドブルよりも多くの金額を使用しているという考えも示した。
「2022年の開発具合を見ると、他のチームは今年の我々よりもとても多くのコンポーネントを使用していると思う」
「クラッシュによるダメージを考えても、これは(予算に対して)非常に高くつくものだ。個人的には予算上限内で検討する必要があるものだと思う。ただ、今年のクラッシュを振り返ってみると、マックス・フェルスタッペンは最もダメージが少なかったドライバーでもある。使用したパーツという面でも、我々は最も少ない側に位置しているんだ」
「確かに、100%の確信をもって予算上限をラクラク下回っているとは言えない。特に我々としても今回の経験があるからね」
「しかし、(2021年の違反には)そういった内容の一時的なコストが含まれていると思う。そして、規制プロセスが将来に向けて整理されてくれば、”会計”チャンピオンシップのようなことは少なくなるだろうと確信している」
ホーナー代表はさらに、ライバルチームが2022年の予算上限で違反する可能性も指摘している。
「我々は2022年に向けた前例を作ったと思う。そして、今年は6チームが予算上限に抵触する可能性があった。エネルギー価格の上昇は指数関数めいたものだったからだ。ただ、ありがたいことに(世界的なインフレに対する予算増が認められたため)我々はその点では守られてきた」
「しかし、いくつかのチームはF1委員会のミーティング中に述べられていたように、違反があるかもしれない」
「我々自体は、先程も説明したように予算上限を超えるとは思っていない。しかし、今回我々が受けた罰則は、将来に向けた前例となる。つまり、0.37%(の違反※レッドブルが正しく処理していた場合の違反割合)で10%(の空力開発時間減少)なら、5%の違反ならどうなるんだ、という話だよ」
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