WEC
“世界の舞台”WECを目指す平川亮に、星野一義監督が愛のあるエール「俺のところは早く卒業して、ステップアップしなさい!」
TEAM IMPULの星野一義監督は、トヨタからのWEC参戦を目指す平川亮に対し、このチャンスを活かしてステップアップして欲しいと語った。
戎井健一郎
公開日時: 2021/08/31 10:02
Copy link
Viberでシェア
Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

スーパーフォーミュラにcarenex TEAM IMPULから参戦する平川亮は、9月にスペインのカタルニア・サーキットで行なわれる TOYOTA GAZOO RacingのWEC(世界耐久選手権)チームのテストに参加する。平川にとってGR010 HYBRIDをドライブするのはこれで2度目となるが、本人曰く「おそらく今後に向けたオーディションも含めてやると思う」とのことで、来季以降のドライバー選考にも関わる重要なテストになるとみられる。
Read Also:
平川はこれまで、「世界の舞台で戦いたい」という意思を公言しており、2017年にはELMS(ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ)に参戦。F1に挑戦してみたいと語ったこともある。そして今は、将来的なWECレギュラー参戦に意欲を見せている。
そんな平川を2018年からスーパーフォーミュラで起用しているcarenex TEAM IMPULの星野一義監督は、平川が世界へと羽ばたくチャンスを手にしていることについて、寂しさはありながらもそれ以上に嬉しさを感じているようだ。
「俺のところは早く卒業して、ステップアップしなさいと(言っている)。俺はそういうタイプだからね」
スーパーフォーミュラ第5戦が行なわれるツインリンクもてぎのパドックで、星野監督はそう語った。
「そうやって、(TEAM IMPULに)来た人が次から次へと卒業してくれたら嬉しいじゃないですか」
「もちろん、ずっと(チームに)いてくれた方がいい。でも平川のために、『俺のことは心配するな、ステップアップしなさい』という気持ちです。トヨタもその窓口を作ってくれているし、こんなチャンスはない。今日も『その路線から外れないように思い切りやれよ』と励ましたところです」
「平川のステップアップに対して僕がブレーキかける訳ないですよ。大いに良いことです」
現役時代は“日本一速い男”と呼ばれ、ル・マン24時間レースやデイトナ24時間レースなど、世界の舞台でも活躍した星野監督。耐久レースの厳しさも身をもって知っている。
Kazuyoshi Hoshino, TEAM IMPUL
Photo by: Masahide Kamio
「24時間レースは40時間くらい寝ないでやるわけですよ。そうすると一番怖いのはミスだったりします。だからミスをしないように、1、2割力を落としながら走らないといけない」
「(ル・マン24時間が行なわれるサルト・サーキットは)コースが1周13kmもある訳だから、場所によって条件も違う。ホームストレートでは2速で走らないといけないくらい(ウエット)なのに、ユノディエールに行くと完璧なドライで、今度は300kmオーバーで走ったり……色んなことがある訳ですよ」
「でも、そういうのは自分で勉強しないといけないし、どういう条件でも一番速いというのがプロの仕事です。ドライバーにとって必要なのは、何に乗っても速いこと。ツーリングカー、フォーミュラ、ル・マン……何乗っても一番でなくちゃダメ」
「『俺もそうやってやってきたから、お前にもできるよ』と思います。平川にはその素質があると思うし、彼は器用ですから」
先日行なわれた2021年のル・マン24時間では、トヨタが4連覇を達成。今後最高峰クラスには多くのライバルメーカーの参戦が予定されているため、競争はますます激化していくものと思われるが、平川には今、“ル・マンで勝てるマシン”で戦うチャンスが巡ってきていることは確か。星野監督は「今はトヨタが(ル・マンで)勝てるポジションにある訳だから、すごくチャンスですよね。登りつめてほしいし、頑張ってほしいね」と目を細めていた。
Read Also:
- 平川亮、初体験のハイパーカーに少々手を焼くも「たくさんの経験を積むことができた」とテストに満足げ
- 英国人ジャーナリスト”ジェイミー”の日本レース探訪記「平川亮はWECのレギュラーとなれるのか?」
- 時には我慢も必要……“元祖日本一速い男”星野一義監督がコロナ禍で感じたこと
- 英国人ジャーナリスト”ジェイミー”の日本レース探訪記「トヨタの現行最速マシンはGR010?それともGRスープラ?」
あなたの意見が聞きたい!
Motorsport.comで何を見たいですか?
5分間のアンケートにご協力ください。
- Motorsport.comチーム
コメントを読んで投稿する
関連ニュース :
記事をシェアもしくは保存
Copy link
Viberでシェア
前の記事 平川亮、2度目のハイパーカーテストはWEC参戦実現に向けての重要な場に?「レギュラー陣と同等以上の走りができれば」
次の記事 平川亮、2回目のトヨタGR010テスト参加も、来年はまだ未定「このチャンスは逃したくない」
Top Comments
コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?
View More & Comment
More from
戎井健一郎

“魔境”F2で3シーズン苦闘、宮田莉朋の未来は。世界を見据える眼光に淀みなし「辛いこともいっぱいあった。でも諦めていない」
FIA F2
FIA F2 16 時間前
“魔境”F2で3シーズン苦闘、宮田莉朋の未来は。世界を見据える眼光に淀みなし「辛いこともいっぱいあった。でも諦めていない」

スーパーGT助っ人参戦の宮田莉朋、CARGUYの王座獲得に貢献できるか?「過去に自分が残してきたものがある。大きな不安はない」
スーパーGT
スーパーGT
第3戦・第8戦もてぎ
16 時間前
スーパーGT助っ人参戦の宮田莉朋、CARGUYの王座獲得に貢献できるか?「過去に自分が残してきたものがある。大きな不安はない」

とにかくナチュラルに速い! 国内トップカテゴリー1年目から予選上位常連の野村勇斗「特別なことは何もしていないです」
スーパーGT
スーパーGT 1 日前
とにかくナチュラルに速い! 国内トップカテゴリー1年目から予選上位常連の野村勇斗「特別なことは何もしていないです」
最新ニュース

タイヤマルチメイク最後の週末……GT500、GT300共にダンロップ勢が首位発進|スーパーGT第3戦・第8戦もてぎ:専有走行結果
スーパーGT
SGT スーパーGT
第3戦・第8戦もてぎ
23 分前
タイヤマルチメイク最後の週末……GT500、GT300共にダンロップ勢が首位発進|スーパーGT第3戦・第8戦もてぎ:専有走行結果

オコンのF1キャリアは”成功の物語”。ハースのシート喪失で引退になっても、それは変わらない
F1
F1 F1 32 分前
オコンのF1キャリアは”成功の物語”。ハースのシート喪失で引退になっても、それは変わらない

マルク・マルケス、カタール滞在に不快感「できるだけ遅く来て、できるだけ早く出国するつもり」 でもレースには全力
MotoGP
MGP MotoGP
カタールGP
52 分前
マルク・マルケス、カタール滞在に不快感「できるだけ遅く来て、できるだけ早く出国するつもり」 でもレースには全力

祝杯の裏で……新王者アントネッリ、実はリタイア寸前だった?「レース後のマシンはオイルまみれだった」
F1
F1 F1
メキシコシティGP
1 時間前
祝杯の裏で……新王者アントネッリ、実はリタイア寸前だった?「レース後のマシンはオイルまみれだった」
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
次の 2 つのオプションがあります。
- サブスクライバーになります。
- 広告ブロッカーを無効にします。
購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします
広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード
お知らせの管理
登録