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英国貴族院がFIA会長を猛バッシング。人権問題懸念し送った書簡に返答なく「なぜ議員を無視できる? 非常に無礼でプロ意識に欠ける」

FIA会長のモハメド・ベン・スレイエムは、英国貴族院からの人権に関する問い合わせに返答しなかったため、同院の議員から「非常に無礼でプロ意識に欠ける」と非難されている。

Mohammed bin Sulayem, President, FIA

写真:: Mark Sutton / Motorsport Images

 イギリスの自由民主党の議員、ポール・スクリヴェン卿は、FIA会長のモハメド・ベン・スレイエムに向けての手紙で自らの懸念を表明した。懸念の内容は、FIAがドライバーの政治的発言を取り締まるということについて、そして昨年送った書簡にベン・スレイエム会長が返答しなかったことについてだ。

 スクリヴェン卿は自らについて、湾岸諸国でのF1レース開催が人権問題に与える影響、そしてそれに伴う“スポーツウォッシング”(マイナスイメージをスポーツによって浄化しようとすることの俗称)の懸念を表明して昨年に書面を送った90人の議員のひとりであると説明している。

 ただベン・スレイエム会長からは一切の返信がなかったとして、スクリヴェン卿はこの件に関して正式に遺憾の意を示している。

 motorsport.comが入手した新たな書面には次のように記されている。

「あなたがこの手紙を受け取ってから約1年が経つが、まだ返事をもらっていない」

「我々の真剣な懸念に対して反応してもらえないということは非常に無礼であり、プロ意識に欠ける」

「なぜ国会議員を無視できると思うのか? 人権問題やFIAの方針に関する懸念は調査の対象外だというのか? 我々は公共の利益につながる問題提起をするために手紙を書いており、FIAには透明性を期待している」

「明確にしておきたいのは、私は2022年3月16日付の手紙に対する返信を今も待ち望んでおり、透明性と公共の利益のためにこの文書も公開する」

 またスクリヴェン卿は、FIAがドライバーの政治的な発言を禁止することについて、特定の人物に向けた措置ではないかとの懸念を示している。

「私はFIAが政治的発言とみなされるようなF1ドライバーの発言を抑圧するような決定を下したことを知り、非常に心配している。これはF1開催国を、不正行為に対する調査から守るような形になる」

「私としては、この方針は歯に衣着せぬ発言をするサー・ルイス・ハミルトンを標的にしたのは明らかだと思っている。特にバーレーンやサウジアラビアといった、人権の面でひどい状況にある国に関する彼の発言は、腐敗しきった組織にとっては受け入れられなかったのだろう」

 スクリヴェン卿は書面を通してベン・スレイエム会長に訴えかけただけでなく、SNSでも自ら発信し、未だ反応のないFIAを批判した。

 ベン・スレイエム会長がTwitterで、昨年のFIAスタッフの働きを労うツイートをしたことを受けて、スクリヴェン卿は皮肉を交えてこう綴った。

「2022年3月に90人の議員から届いた人権問題に関する手紙を無視せず、ちゃんと返信をする礼儀があなたにあったなら、(上記のツイートに)もっと心を打たれたことだろう!」

 FIA、もといベン・スレイエム会長にとっては、ここ数週間はトラブル続きだったと言える。というのも、ベン・スレイエム会長はF1が200億ドル(約2兆6100億円)規模での買収に関心を示さなかったとの報道に対し、F1の価値が「誇張」されているといった旨の発言をし、F1のオーナーであるリバティ・メディアの怒りを買っていた。

 F1の法務部門は、FIA会長が商業的な問題について発言するのは間違っているとして、書簡を通して次のように主張していた。

「FIAは、F1の権利の所有、管理、利用を害するようなことは一切行なわないという明確な約束をしている」

「FIA会長の公式ソーシャルメディアアカウントから発せられたこれらのコメントは、容認できない形でこれらの権利を侵害していると考えている」

 
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