マクラーレン”アジア特別カラーリング”のレンダリングベースは、ご丁寧にも最新パッケージ? 新車発表時と徹底比較
マクラーレンがシンガポールと日本で走らせる特別カラーリングを発表した。この時に公開されたレンダリングのベースは、どうも最新パッケージのようだ。
MCL36 top view comparison
McLaren
マクラーレンは、シンガポールと日本のアジア2連戦で、”フューチャーモード”と名付けられたカラーリングを纏うこと発表した。この発表された特別カラーリングのマシンは、どうも空力パーツが最新版となっており、チームが開幕前に発表したものと比較すると、その変更点が浮き彫りになってきた。
この”フューチャーモード”のカラーリングは、マクラーレンのスポンサーである暗号通貨取引所OKXとのコラボレーションにより実現したものだ。ベースのカラーリングは、マクラーレン伝統のパパイヤイエローだが、従来は水色で塗られていた部分がネオンピンクに置き換えられ、サイバーパンクと呼ばれる意匠が各所に施されている。
チームはこの特別カラーリングを施したマシンのレンダリング画像を発表したが、そこで使われているマシンは、開幕前にチームがニューマシンを発表した時のそれではなく、ご丁寧にアップデートが施されたものだった。そして今後の開発方針も考察することができる。
シーズン開幕前のレンダリングと今回発表された”フューチャーモード”のレンダリング。そのふたつを見比べると、その違いは一目瞭然だ。ただ、全ての開発が今週末に一気に投入されるわけではないだろう。
MCL36 side view comparison
Photo by: McLaren
マクラーレンも他のチームと同様、シーズンを通じてマシンに開発を施し、ライバルチームとの差を確実に縮めてきた。
今回のレンダリングで明らかになったのは、サイドポンツーンの開発が、さらに進められていそうだということだ。
マクラーレンは開幕時、後方がより絞り込まれ、フロア上面が広く露出するデザインのマシンを走らせた。しかしフランスGPでは、サイドポンツーンの上面が、後方に向けてなだらかに後傾するデザイン……つまりレッドブルなどが採用している、今季のトレンドとも言える形状に変更してきたのだ。
サイドポンツーンの開口部の形状も、レッドブルのモノによく似た形状になっている。しかし2台の側面衝撃吸収構造の位置やラジエター、さらにはサイドポンツーン内部に置かれた電子機器などはそれぞれ異なるはずで、レッドブルの直接的なコピーではないと言えるだろう。
ただ一部模倣している部分もあると言えよう。それは、開口部前端の位置だ。マクラーレンの最新レンダリングを見ると、開口部の下部の前端の方が、上部よりも前方に位置している。これはレッドブルに通じる考え方で、おそらくサイドポンツーンとフロアの間に気流を積極的に流そうとしているのだろう。
この他フロア後端部、フロアビブ部分、コクピット両脇のエッジウイングなどの形状も変更されていることが、今回と開幕前のレンダリングを比較するとわかる。
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