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ハロがハミルトンの命を救った。メルセデス代表「なければ恐ろしい事故になっていたはず」

メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフは、F1イタリアGPでのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とのクラッシュで、ハロがルイス・ハミルトンの命を”確実に”救ったと語った。

The damaged car of Lewis Hamilton, Mercedes W12

写真:: Steve Etherington / Motorsport Images

 F1イタリアGPの決勝レース26周目、今季のタイトルを争うマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とルイス・ハミルトン(メルセデス)が接触し、両者が揃ってリタイアするという事故が起きた。

 この事故では、ハミルトンのマシンと接触したフェルスタッペンのマシンは跳ね上げられるような形となり、ハミルトンのマシンの上に乗ってしまった。事故当時のスローモーション映像を見ると、フェルスタッペンの右リヤタイヤが、ハミルトンのヘルメットに接触していることがわかる。しかし現代のマシンに取り付けられたハロがしっかりとその役割を果たし、ハミルトンを重大な怪我から守った。

 ハミルトンもレース後、クラッシュの影響により「首が少し痛い」と語っていた。

 ハロが今回の事故で果たした役割について尋ねられたメルセデスのトト・ウルフ代表は、次のように語った。

「ハロがなければ、恐ろしい事故になっていただろう。それを考えたくもないがね」

 ハロは2018年からF1に導入され、当初はその外見が不評を買ったが、これまで何度もドライバーの命を救ってきた。2018年にはスパ・フランコルシャンで起きた多重事故の際にシャルル・ルクレール(当時ザウバー)を救い、FIA F2では福住仁嶺と接触した牧野任祐の頭部を守った。

 また2020年のバーレーンGPでは、ロマン・グロージャン(当時ハース)のマシンがバリヤに突き刺さるという事故が起きたが、その時にもグロージャンの命を守る上で大きな役割を果たしている。

 FIAの発表によれば、ハロは116kNの垂直荷重に耐えられなければならないと規定とされている。これはおよそ12000kgに相当する重量だ。つまりロンドンを走る二階建てバスや、成長したインド象3頭……などの重量がかかっても、耐えることができるわけだ。

 今回ハミルトンのマシンの上に乗ることになってしまったレッドブルのF1マシンは、752kg……ハロはそれに十分耐えうるだけの保護デバイスということになる。しかしそれがなければ、ハミルトンは深刻なダメージを負っていた可能性もある。

「これまでマシンに、頭をぶつけられたことはなかったと思う」

 そうハミルトンは事故後に語った。

「それは、僕にとってはかなりショックな映像だった。僕の頭はかなり前の方にあったからね。僕は長いことレースをしてきたけど、初めてだ」

「僕はまだここにいる。今日は誰かが見守っていてくれたように感じるよ。そのことにはとても感謝している。彼の後輪は、僕の頭の上に着地した。でも、それはハロに接触したんだ」

「おそらく、タイヤの最もキャンバーがついた部分の内側が、頭に接触したんだと思う。数日はそのままにしておくつもりだけど、次のレースに向けて問題がないかどうかをチェックするために、専門家に会う必要があるかもしれない。徐々にキツくなっていってるからね」

 

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