ロッシの弟子からMotoGP王者がついに誕生。バニャイヤの戴冠にはアカデミーが”必須”だった?
MotoGPの新チャンピオンとなったフランチェスコ・バニャイヤ。彼はバレンティーノ・ロッシのVR46アカデミーが、タイトル獲得の助けになったと語っている。
写真:: MotoGP
11月6日に行なわれたMotoGPバレンシアGPで、ドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤは2022年のMotoGP世界チャンピオンとなった。彼は、VR46アカデミーがその助けになったと語っている。
VR46アカデミーはMotoGPで9度のタイトル獲得を誇るレジェンド、バレンティーノ・ロッシの主催するイタリアライダー育成を目的とした組織だ。バニャイヤはこのアカデミーの生徒として研鑽を積み、MotoGPクラスにまでたどり着いた。
現在のMotoGPクラスには、バニャイヤ以外にもVR46出身のライダーは多い。フランコ・モルビデリ(ヤマハ)、ルカ・マリーニ(VR46)、マルコ・ベッツェッキ(VR46)を合わせた4人がアカデミー出身となる。
これまでVR46アカデミーはMoto2クラスでバニャイヤとモルビデリがチャンピオンに輝いていたが、最高峰クラスでのチャンピオン獲得は今年が初めてだ。
チャンピオンとなったバニャイヤは、この”プロフェッショナル”なアカデミーやモルビデリの存在が、ライダーとして成長する上で助けになってくれたと語った。
MotoGP world champion Francesco Bagnaia, Ducati Team
Photo by: Ducati Corse
VR46アカデミーのタイトルへの貢献を聞かれたバニャイヤは「バレンティーノの影響だけじゃなく、僕らのために協力してくれる全てのひとがそうだ」と答え、更にこう続けた。
「最初は全然ちがった形だったけど、大きな助けになってくれた。そして今では、とてもプロフェッショナルなものになっていて、様々なモノが備わっている」
「『今日はミニバイクで走りたい。マシンをお願いできる?』なんてこともできるし、そうするとそのための手配をしてくれるんだ。シーズン前にポルティマオでテストしたいとなれば、それも手配してくれる」
「アカデミーのみんなの助けは信じられないほどだよ。彼らはチャンスなど様々なものを与えてくれている」
「今回がアカデミーにとって初のMotoGPタイトルで、Moto2のフランキーと僕のタイトルと合わせて3回目のチャンピオンだ」
「アカデミーの(他クラスも含めた)ライダーのパフォーマンスを見ると、今年は残念だけど少し問題はあった」
「だけどMotoGPでのパフォーマンスを分析すれば、明らかにアカデミーのライダーが素晴らしいことが分かる。僕らは互いにプッシュしあっていて、改善に役立っているんだ」
「2020年にはフランキーが3勝を挙げて3位になっていたけど、僕にとっては打ち負かすべき指標のようなものになっていたと思う。そうした点も、僕が改善していく助けになった」
今年、バニャイヤは一時91ポイントもの大差をつけられ、逆転でのタイトル獲得は絶望的かと思われた時もあった。しかし本人はその時もタイトル獲得の希望見失ったのは「シーズンで1時間だけ」だったと語っている。
アカデミー仲間のモルビデリは、バニャイヤが精神的に強かったと評価しつつ、そこにもアカデミーの貢献があったと語った。
「ペッコ(バニャイヤの愛称)は素晴らしいシーズンを送ったよ」と、モルビデリは言う。
「彼は素晴らしいライダーだし、とても礼儀正しくて公平で、紳士的なやつなんだ」
「王者としても、それだけの知性を備えている。タイトルに値するよ。とんでもない復活劇だった」
「精神的にもしっかりしていたけど、僕はここにもアカデミーの環境の貢献があったと思う」
「僕らは常に一緒にいて、互いに競い合ってレースをしている。でも彼はしっかりと集中し続けていたんだ」
Be part of Motorsport community
Join the conversationShare Or Save This Story
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
Top Comments