ヒュンダイ、フランスでのテストでプロトタイプ最終バージョン公開。外観が大きく進化
ヒュンダイ・モータースポーツは、来季のWRC開幕戦ラリー・モンテカルロに向けて、プロトタイプカーの最終モデルでテストを実施した。
Hyundai i20 Rally1
Hyundai
世界ラリー選手権(WRC)に参戦するヒュンダイは、来シーズンに向けてフランスのアルザス地方で6日間のテストを実施。ここでプロトタイプカーの最終バージョンが走行を行なったが、その姿はこれまでと大きく異なっている。
来季はラリー1のレギュレーションが変更され、新たに100kWのハイブリッドシステムが搭載される。
ヒュンダイはドイツのアルゼナウにある拠点で、ハイブリッド化される新型i20の開発を進めてきた。これまではシステムの初期開発とテストを行なうために、プロトタイプカーを使ってテストをしてきた。
10月に北イタリアでラリーのシミュレーション・テストを行なった際、ヒュンダイのチーム代表であるアンドレア・アダモは、プロトタイプ最終バージョンのi20はこれまでのテストで使われてきたマシンと大きく外観が異なると示唆していた。
そして実際、オット・タナクやティエリー・ヌービル、オリバー・ソルベルグが参加したアルザスでのスノー・テストで、その姿が明らかとなった。
最も顕著な変更点はリヤウイングだ。プロトタイプで使われていたウイングよりも、角張ったデザインとなっている。同様に、リヤのバンパーやホイールアーチも直線的なデザインとなっている。また、マシン側面に三角形のNACAダクトが設けられているのも確認できる。
フロントもバンパーやホイールアーチが変更されている他、リヤウインドウ後方にエアインテークがあるのは以前のプロトタイプと同じだが、その形状は変更されているようだ。
SNSに投稿された動画では、マシンがコースオフし、スノーバンクに突っ込んでいる様子も見られたが、これはあまり大きな走行時間ロスにはつながらなかったようだ。
ライバルであるトヨタやM-スポーツ・フォードも、フランスでテストを実施。新たな時代を迎える2022年シーズンに向けて準備を進めている。
トヨタは2021年限りでWRCフル参戦を終了したセバスチャン・オジェが、ハイブリッドマシンでの初テストを行なう予定だったが、クラッシュにより走行を断念している。
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