ハーベストGP:ニューガーデンが円熟味見せる逆転優勝。佐藤琢磨は18位に終わる
インディカー第12戦ハーベストGPが開催され、ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)が今季3勝目を挙げた。
Alexander Rossi, Andretti Autosport Honda, Race winner Josef Newgarden, Team Penske Chevrolet, Rinus VeeKay, Ed Carpenter Racing Chevrolet
Michael L. Levitt / Motorsport Images
インディカー第12戦ハーベストGPが、インディアナポリス・モータースピードウェイのロードコースで開催。ダブルヘッダー1戦目となったこのレースでは、ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)が圧巻のレース運びで今季3勝目を挙げた。
インディアナポリスのロードコースでは、7月にもレースが開催され、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)が優勝。しかし7月とは大きくコンディションが異なり、気温16度と肌寒いコンディションでのレースとなった。
ポールポジションを獲得したのはリナス・ヴィーケイ(エド・カーペンター)。しかし、1コーナーでトップに立ったのは、3番手スタートのコルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート)だった。ふたりは激しいトップ争いを展開。2周目のターン8では、ヴィーケイがやり返し、トップを奪還。そのままリードを広げていった。
10周目までにヴィーケイはハータに対して4.8秒のリードを築く。3番手のニューガーデンはハータに迫り、プレッシャーを与えていった。
13周目にハータがピットイン。トップを走るヴィーケイは、16周目にトラフィックに詰まる形で4秒ほどまでリードを減らしてしまい、ここでピットへ。なんとかハータの前でコースに戻った。
序盤に首位を争ったハータとヴィーケイは、ここでも激しいバトルを展開。21周目のターン1でハータがヴィーケイにオーバーテイクをしかけた。しかしヴィーケイも譲らず、数コーナーに渡ってサイド・バイ・サイドのバトルとなった。お互いにラインを残すフェアなバトルの軍配はハータに上がり、実質トップに躍り出た。
一方、スティント終盤も好ペースで周回を重ねたニューガーデンは、22周目にピットへ向かうと、ハータの前、首位でコースに復帰する。しかしハータはニューガーデンに接近、24周目のターン1でニューガーデンをオーバーテイクし、レースの主導権を取り戻した。
4番手を走っていたウィル・パワー(チーム・ペンスキー)は、ニューガーデンと同じタイミングでピットに入ったが、右フロントのホイールナットが外れないトラブルでタイムロス。7番手までポジションを落とした。
首位のハータはニューガーデンを約3秒リードし、37周目にピットへ入った。一方、ニューガーデンは43周目までピットインを遅らせた。コース復帰はハータの3.7秒後ろだった。
ニューガーデンは徐々にハータとの差を詰め、48周目までにギャップは2秒以下に。ハータはリヤタイヤのデグラデーションを訴えた。
56周目にはトップ争いのギャップは1秒を切り、まさにテール・トゥ・ノーズ状態に。そして60周目、ハータはターン1のブレーキングでタイヤをロックさせてオーバーラン。これでニューガーデンがトップに立った。ハータはそのままピットへ。ニューガーデンも翌周にピットインし、ハータの3.2秒前方でコースに戻った。
ニューガーデンはそのまま他を寄せ付けずトップチェッカー。2位以下に14秒の大差をつけてシーズン3勝目を挙げた。
アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)はラスト2周で、フェリックス・ローゼンクヴィスト(チップ・ガナッシ)、ハータを相次いでパスし、2位表彰台を獲得した。
ヴィーケイもファイナルラップにポジションを挙げたひとり。ヴィーケイはバックストレートでローゼンクヴィストを交わすと、勢いそのままにハータに迫り、ターン11でイン側に飛び込み3位フィニッシュ。初の表彰台を獲得した。
ポイントリーダーのディクソンは、ファイナルラップでのコースオフもあり、9位でレースを終えた。これにより、ランキング2番手のニューガーデンとのポイント差はこのレースで、72ポイントから40ポイントまで減少した。
レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨は、24番手からスタートし、2ストップ戦略でのフィニッシュを目指した。しかし、全くコーションが出ないレース展開となったこともあり、最終的に3ストップに変更。6ポジション上げてみせたものの、18位でレースを終えた。
順位 | ドライバー | チーム | 周回数 | タイム | 差 | 前車との差 | Mph |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ジョセフ ニューガーデン | Team Penske | 85 | 1:44'28.556 | 119.060 | ||
2 | アレクサンダー ロッシ | アンドレッティ | 85 | 1:44'42.850 | 14.294 | 14.294 | 118.789 |
3 | Rinus van Kalmthout | Ed Carpenter Racing | 85 | 1:44'43.593 | 15.037 | 0.743 | 118.775 |
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