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インタビュー

FIAやF1チームは、台風19号の脅威にどう対処したのか?|F1日本GP

レーシングポイントのスポーティング・ディレクターであるアンディ・スティーブンソンはmotorsport.comのインタビューに応じ、鈴鹿サーキットに迫る台風19号からスタッフの身を守るためにチームとFIAが講じた措置について語った。

Teams clear equipment in the pit lane in anticipation of typhoon storms on Saturday

Teams clear equipment in the pit lane in anticipation of typhoon storms on Saturday

Simon Galloway / Motorsport Images

 台風19号接近の影響により、土曜日に予定されていた全てのスケジュールが中止されることになった2019年のF1日本GP。チームもこの台風に備えるため、金曜日の夜遅くまで、予定外の作業を強いられることになった。

 チームはマシンと周辺機器の安全を確実に確保。ガレージの外に備え付けられていた全ての装備(給油タワーやパーテーションなど)も取り外し、安全に収納しなければならなかった。

 またガレージ裏のホスピタリティブースも空に戻され、日曜日の朝まで、パドック内のより安全な場所まで全ての装備が移動させられることになった。

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 ただチームにとっての最優先は、スタッフの安全を守ること。そのためには誰もが状況を把握し、台風の危険が完全に消え去るまで、ホテルに留まることを確実にする必要がある。

 レーシングポイントのスポーティング・ディレクターであるアンディ・スティーブンソンはmotorsport.comに対し、チームが台風を乗り切るために何をしたか、そして変更されたスケジュールにどう対処するかを語った。

「ありがたいことに、FIAは我々の安全を守るためのことをしてくれた」

 そうスティーブンソンは語る。

「彼らは金曜日の夜24時半(土曜0時半)から日曜日の朝5時まで、サーキットへの立ち入りを禁止したんだ」

「土曜日にサーキットを閉鎖する計画により、基本的には全てのモノを建物の内部に収納し、安全にロックした。ガレージ内では、全てのモノを底上げして置いてある。洪水が起きた場合に備え、できる限りのことをやるんだ。実施できる予防措置はとても多くあるが、我々はできる限りのことをした」

「パルクフェルメ状態に置かれるわけではない。金曜日の夜に通常行われるのは、夜間の作業禁止時間中に作業をしていないことを確認するため、マシンにカメラを設置するということだ。しかし全ての電源を切ることになるため、このFIAのカメラも機能しない。そのため彼らは、今晩マシンにパルクフェルメ用のカバーをかけ、土曜日に誰も作業できないようにするのだ」

「通常であれば、週末の間は常に全てのシステムに通電している。しかし今回は、安全のために全ての電源を切る。強制されたものではないが、誰もが同じことを行っている。またパドック内でのF1やFIAと繋がるサービスも、同様に電源が切られている。動いていないモノに接続しても意味がないのだ」

「しかしそれは、安全上の理由でもある。我々はスタッフを危険に晒したくない。ヒューズが飛んだり、発火したりすることを防がなければいけないんだ。電源を切れば、全て安全だ」

「私が知る限り、サーキット内は立ち入り禁止だ。パドック内での作業は許されていないから、近くに来るつもりはない。F1側がサーキットのガレージ内で何らかの問題が発生したと言わない限りね。彼らは我々と常にコミュニケーションを取っている。そして安全が確認されれば、ガレージ内に入り、被害状況を確認する。しかし結局のところ、我々は誰かを危険にさらすつもりはない」

「土曜日については、みんなに『外出せず、台風から身を守るように』というメッセージを送った。天候が予想通りにならなかった場合には、素敵な休日を過ごすことができるかもしれない。しかし危険を絶対に避け、愚かなことをしないようにしてほしい」

「おそらく、同じホテル内にいる仲間と数回にわたってコミュニケーションを取る予定だ。我々のホテルは安全な場所だと確信しているが、停電したり電話が繋がらなくなってしまった場合には、コミュニケーションできなくなる可能性もある」

「そのため我々は、情報を更新するために数回ミーティングをすることを決め、それと同時に皆が大丈夫であることを確認するつもりだ。いつもと同じように、色々なことを確認する必要があるんだ。病気になってしまう人は、1年中いるものだ。でも今回それが拡大することなく、チームの全員が無事でいられることを確認しなければいけない」

「ここではそれが少し難しい。日本のホテルでは、全員がシングル・ルームに泊まっている。通常は誰もが相部屋なのだ」

「レースチームが頭を働かせるのは、非常に難しい。この週末全体が、スケジュールに左右されるからね。突然スケジュールが空くと、気が緩んでしまうものなんだ。私は以前にもこういう状況を経験したことがある。だから慣れているけどね」

「日曜日の朝5時に状況を確認する。天候が改善していない場合は、5時にパドックには入らず、適切な時期に入ることになる。そうすることをみんなに伝えるんだ」

「理論的には、午前10時に予選を行う必要がある。そしてピレリのタイヤを5時間暖めることができる。5時間かけて暖めなければいけない。その作業が完全に必要だというわけではないが、それは通常我々が行っているやり方だ。また、全ての設備も元に戻さなければいけない。それが、早々に立ち入りたい理由のひとつだ」

「ただ、マシンのカバーは朝7時まで維持される。そのため朝5時から7時までの間に、インフラを再度整え、準備を整えることができるんだ」

「まずは土曜日を乗り切り、負傷する人が出ないことを願っている。それはチームだけの話ではない。日本の全てのみなさんも同様だ。そして日曜日に全てを取り戻し、いつも通りに見えるようになればいいと思っている」

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