マルケスなら復帰早々に優勝もある!? 新王者ミル、負傷離脱者にも油断なし
2020年のMotoGPチャンピオンであるジョアン・ミルは、現在は骨折からの回復中で復帰時期の目処が不明なマルク・マルケスが復帰した際には再びタイトル候補になると考えている。
Joan Mir, Team Suzuki MotoGP
Gold and Goose / Motorsport Images
2020年のMotoGPでタイトルを獲得したジョアン・ミル(スズキ)。今季、彼はディフェンディングチャンピオンとしてレースへ挑むが、現在は骨折の回復に努めているマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)が復帰すれば、タイトル候補になるだろうと考えている。
今季のMotoGPは3月末にカタールで開幕予定で、残すところはあと2ヵ月。しかし昨シーズンのスペインGPで右腕を骨折した、6度のMotoGP王者マルク・マルケスが2021年の開幕戦から復帰できるかどうかは定かではない。
マルケスは骨折の手術を繰り返したことで、丸1シーズン欠場することになってしまった。2021年は新チャンピオンのミルとの対決が期待されているが、復帰が叶ったとしても1年以上レースから離れていたマルケスがすぐに競争力を発揮できるのかといった疑問も存在する。
しかしミルは”マルケスなら”こうした難しい状況でも再びタイトル候補に割り込んでくることは可能だと考えているようだ。
「怪我からの復帰は難しいものだよ」
ミルはそう語る。彼自身デビューイヤーの2019年にはチェコGPでクラッシュした際に怪我を負い、離脱した経験がある。
「他のライダーだったなら、(復帰に)苦労するのは間違いないだろう。だけどマルクなら、彼なら疑問はないよ」
「最初のレースで勝つ準備ができているなら、タイトルを勝ち取る準備ができていても驚きはない。8度のタイトル獲得経験を持つ彼は、優勝候補だとチェックしておくのに値する。たとえ怪我からの復帰であったとしてもね」
「現時点で僕以上の優勝候補だと考えている唯一のライダーがマルクなんだ。彼が戻って来たなら、100%の力を発揮できるかどうかは分からないけれど、復帰したなら彼が最初から競争力を備えていることに疑いはないだろう。彼には多くの経験があり、競争力のあるパッケージも手にしている。勝つのはとても難しいライバルになるだろうけど、この挑戦に挑んでいくつもりだ」
MotoGPクラス参戦2年目にしてタイトルを獲得したミル。彼は新シーズンも昨年の勢いを持続させたいと考えている。
「そのために毎日戦っているんだ。昨年、僕らは一貫性と冷静さを示して、プッシュするタイミングも分かっていた」
「それにもっと速いライダーになれると思っている、特に土曜日(の予選)や、レース序盤なんかは僕たちが改善する鍵となるだろう。より競争力のあるパッケージを見つけ出すこと……それがバイクのせいだとは言わないけれど、僕らが改善する必要のあるところなんだ」
「外部から見ているとフロントロウからのスタート無しでタイトルを獲るのは大きな値打ちがつくように見えるだろう。でも予選でより良い結果があれば、安定して1周目からレースを争うことができるし、それが求めているものなんだよ」
今季、スズキは昨年までチームマネージャーを務めていたダビデ・ブリビオがアルピーヌF1へ移籍する。ミルはブリビオの移籍は予想外だったと認めたものの、今後も落ち着いて準備をすることができると、焦りは見せなかった。
「テネリフェ島で今年唯一の休暇を過ごしていたらその知らせを受けたんだ」
「ダビデが電話をくれたんだけど、彼は(チームマネージャーを)続けるつもりはないと言っていた。僕はそれを信じられなくてジョークだと思ったよ。ショックを受けた後に彼はF1で特別なプロジェクトがあり、それをするには適切な時期だと考えたと説明してくれた」
「ダビデはこれまで働いてきたスズキを離れると話してくれたけど、僕は彼の決定を尊重する。僕が拒否権を持っているわけでもないし、後任の指名をするわけでもない。ただスズキには十分な人材がいると思う」
「チームを信頼しているし、おそらく(プロジェクトリーダーの)佐原伸一が決定を下すだろう。ただダビデを恋しいと思わければいいね」
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