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ハミルトン、"殺人的"な暑さを警戒「タイヤにも厳しいはず……」レッドブルとの接戦を予想

メルセデスのルイス・ハミルトンは、スペインGPの走行初日を振り返り、高い路面温度でタイヤに厳しかったと語った。

Lewis Hamilton, Mercedes F1 W11 EQ Performance

Lewis Hamilton, Mercedes F1 W11 EQ Performance

Steven Tee / Motorsport Images

 メルセデスのルイス・ハミルトンはF1第6戦スペインGPの走行初日、チームメイトのバルテリ・ボッタスを抑え総合首位。3番手のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)には0.8秒差をつけた。

 しかし前戦のF1 70周年記念GPでは単純な速さという面では圧倒しながらも、タイヤがオーバーヒート……レッドブル&フェルスタッペンの前に今季初の敗北を喫したため、チームはタイヤマネジメントに引き続き懸念を抱いている。

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 スペインGPのFP2では、路面温度が50度近くまで上昇。コクピットに座っているのも厳しいコンディションだったと、ハミルトンは振り返った。

「間違いなくかなり厳しい状況だった」

「これまでで最も暑い。こんなに暑い時にスペインに来たことはなかったと思う。例年は2月か3月(の開幕前テスト)、そして5月初旬に来ていたからね」

「素晴らしい天気だけど、マシンに乗っていても”殺人的”な暑さだったし、タイヤにも厳しい」

「でも問題はなかったし良い一日だった。特にFP2は良かった。ロングランに関して言えば、レッドブルと非常に近いペースなので、レースも接戦になると思う」

 F1チームはシーズン前にテストを行なったカタルニア・サーキットに戻ってきたわけだが、ハミルトンはメルセデスが行なってきた開発による進歩が、暑いコンディションによって覆い隠されてしまっているという。

「高い気温は、間違いなくその多くを覆い隠すと思う」

「そうしたコンディションではタイヤをうまく使えない。スライドして、タイヤがオーバーヒートしてしまうんだ」

 ピレリは、スペインGPに向けてコンパウンドが最も硬い組み合わせ(C1~C3)のタイヤを持ち込んだ。前戦と比べると1段階硬くなっている。しかしながら、メルセデスは依然としてタイヤマネジメントの面で難しいレースになると予想している。

 スペインGPの金曜日に行なったロングランでは、ハミルトンのタイヤにブリスター(オーバーヒートによる火ぶくれ)は発生しなかったものの、先週末のシルバーストンでも、フリー走行の段階では問題が発生していなかったため、ハミルトンは警戒を解いていない。

「ブリスターは見られなかったが、先週の金曜日もブリスターは発生していなかったんだ」

「あまり多くのことは言えない。問題ないとは感じている。僕たちはブリーフィングをする予定なので、その点で自分たちがどういう立場にあるのかを見定めるつもりだ」

「ロングランはあまり悪くなかったと思う。僕たちがあとどれだけ長く走れるのかは分からないし、レッドブルが僕たちと比べてどれだけ長く走れるのかも分からない。それによって、今週末が1ストップのレースになるのか、2ストップになるのか決まるだろう」

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