KTM、2023年からジャック・ミラーの起用を発表。2024年までの2年契約
KTMは、2023年のライダーとしてジャック・ミラーを起用すると発表。これで既に契約済みのブラッド・ビンダーと合わせ、ファクトリーチームのラインナップが決定した。
Jack Miller, Ducati Team
Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGPに参戦するKTMは、6月9日に2023年以降のライダーについて発表。現在ドゥカティに所属するジャック・ミラーを起用するとした。
ミラーは2014年にRed Bull KTM Ajoに所属してMoto3クラスのタイトル争いを演じると、翌2015年には一足飛びでMotoGPクラスへ昇格。ホンダのサテライトチームだったLCR、MarcVDSでレースを戦うと、2016年に雨のオランダGPで初優勝した。
2017年までホンダ陣営に所属したが、2018年にはドゥカティのサテライトチームであるプラマックへ移籍。ミラーはここで速さを発揮していくと、2021年には念願のファクトリーチーム加入を果たして、今に至っている。
ミラーはドゥカティファクトリーチームでの契約は2022年までとなっていたが、延長は厳しいと見られていた。というのも、既に今年3勝を挙げているグレシーニのエネア・バスティアニーニ、ホルヘ・マルティン(プラマック)といった若手の躍進があり、ミラーは早くからシートを探す動きに移っていた。
一時はLCRホンダへ出戻る可能性も取り沙汰されたが、ミラーは最終的にKTMへ2年契約で加入することに。チームメイトはブラッド・ビンダーで、これによりミゲル・オリベイラがシートを失うことになった。
今回のミラー獲得にあたり、KTMのチームマネージャーを務めるフランチェスコ・グイドッティは次のようにコメントした。
「我々のチームに、ブラッドとともにジャックを起用することは、もうひとりの強力な”人財”を手にすることを意味している」
「彼のことはよく知っている。どう働くのが好みなのか、ピットに何をもたらすことができるのか、それをよく分かっている。彼のキャラクターを信じているし、我々のKTM『RC16』をプッシュして乗ってくれるだろうことも、このプロジェクトに大きく役に立つと思う」
「ジャックはブラッドのように、純粋なレーサーだ。彼はどのようなコンディションやパッケージでも限界を見つけ、そして結果を得るために”やる”ライダーだ。これは極めて希少な資質だ。次の2年間が楽しみだ!」
そしてKTMのモータースポーツディレクターである、ピット・ベイラーも、ミラーの能力に期待を寄せている。
「もちろん、ジャックが我々のMoto3プログラムで力を見せて以来、彼のことを知っている」
「彼の能力を我々のMotoGPチームに迎え入れられることは、とても喜ばしいことだ」
「ジャックは我々にポジティブな印象を残しており、連絡を取り合ってきた。ジャックのアプローチやレースへの姿勢は、我々のモノと非常に似通っているんだ。彼は再びレッドブルKTMに戻ってきたことを誇りに思っているし、彼は我々の目標に対する素晴らしい追加人員となるだろう」
なおKTM勢の2023年に向けたライダーズマーケットの動きでは、ポル・エスパルガロ(レプソル・ホンダ)が、テック3へ加入するのではないかと見られている。
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