9位クビアト「SCタイミングが最悪だった」僚友ガスリーの勝利と明暗
アルファタウリのダニール・クビアトはF1イタリアGPで9位入賞を果たしたが、セーフティーカーと赤旗中断のタイミングが最悪のシナリオをもたらしたと振り返った。
写真:: Andy Hone / Motorsport Images
モンツァ・サーキットで行なわれたF1第8戦イタリアGP。決勝レースではアルファタウリのピエール・ガスリーが優勝し、チームメイトのダニール・クビアトは9位入賞と明暗が分かれる結果となった。
クビアトは予選11番手から決勝に臨むと、ハードタイヤでのスタートを選択。ファーストスティントを長くする作戦を採った。一方でガスリーはソフトタイヤでのスタートだった。
彼らはレース序盤連れ立って走行していたが、クビアトはガスリーよりもペースが良いと感じていたため、ガスリーの前に出たいと考えていた。
彼は無線でチームに「ずっとダーティエアの中にいるんだ。助けてくれ」と伝え、ガスリーについても「彼はミスを犯している」と語っていた。
結局チームは19周目にガスリーをピットへ入れ、クビアトは前が開いた状況となった。しかしその直後にセーフティーカーが出動しピットレーンが封鎖。結局クビアトもピットレーンがオープンされてから他の多くのマシンと同様タイヤ交換を実施した。結果的に完璧なタイミングでピットストップを実施できたガスリーに対し、クビアトの戦略は大きな影響を受けてしまった。
シャルル・ルクレール(フェラーリ)のクラッシュに起因する赤旗中断の後、ガスリーは3番手、クビアトは13番手からリスタート。ふたりはそこから順位を上げ、ガスリーは優勝、クビアトは9位を獲得した。
「色んなことが起きたレースだった。まずは第一にピエール、そしてチームをお祝いしたい」
クビアトはそう語った。
「僕のレースを振り返ると、9位というのは間違いなく最大限の結果だ。セーフティーカーのタイミングや、スタート時のタイヤ選択、いろんなことが僕にとって上手く行かないものだった。ピエールとは丁度真逆だ」
「でもとにかく、チャンスを掴み取った彼は素晴らしい。自分のレースにはかなり満足しているし、僕は戦い続けるよ。正直でいないとね」
クビアトはセーフティーカー前にガスリーがピットインした際、自身のペースが良いモノだったと断言。セーフティーカーによって最悪の展開になってしまったと語った。
「僕らには様々な戦略があった。そして僕はあの時点で(ガスリーより)速かったんだ。僕のレースは彼がピットへ入ったときに始まった……だけどセーフティーカーのタイミングが、信じられないほどに悪かった」
「最悪のシナリオだった。レース前にそれについて話していたんだけど、正にそれが起こってしまったんだ」
「正直信じられなかった。なんて言って良いのか……9位というのは間違いなく完璧な結果で、実際何も得られない可能性だってあった」
「自分に正直になって、『今日は僕の日じゃなくて、ピエールの日だった』と言わなくちゃいけない。だから彼にはおめでとうと言いたい。もの凄いパフォーマンスだったし、こうしたチャンスを掴んだのは素晴らしいことだ。喜ばしいことだよ。僕にとっては不運だったけどね」
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