ノリス、F1ルーキー時代に”メンタルの問題”を抱えていたと明かす「今は楽しめるけど……」
マクラーレンのランド・ノリスは、F1にデビューした際に直面した精神的な困難の大きさを明かし、しばしば意気消沈していたとテレビの生放送で語った。
Lewis Hamilton, Mercedes, Carlos Sainz Jr., Ferrari, Lando Norris, McLaren, and George Russell, Williams, on the grid prior to the start
Mark Sutton / Motorsport Images
F1ロシアGPで惜しくも初優勝を逃したランド・ノリス(マクラーレン)。普段から笑顔を絶やさず、ハッピーなイメージがある彼だが、F1デビュー当初はメンタル的な問題を抱えていたと明かし、ルーキーイヤーのシーズン中に自分がF1にふさわしいのかという疑念を持っていたと語った。
イギリスのITVの番組『This Morning』に生出演したノリスは、ドライバーが舞台裏で経験する現実は、ファンが想像するものとはかけ離れていることがあると説明したのだ。
「テレビを見ているだけの人は、ドライバーが経験する多くのことを理解していないと思う」と彼は語った。
「それは少し残念だけど、今はドライバーが舞台裏でどんなことをしているのか、どれほどのプレッシャーやストレスに対処しなければならないのかを見ることができる番組も増えている」
「特に僕みたいに19歳でF1にデビューすると、多くの人の目に晒される。そうした状況に対処するのは、僕にとって大きな負担だった」
ノリス曰く、F1での最初のチャンスを逃さないようにパフォーマンスを発揮しなければならないという大きなプレッシャーとの戦いが大変だったという。
「次は何が起きるか分からないっていう感じだった。『もしこれがうまくいかなかったら、もし次のセッションでパフォーマンスを発揮できなかったら、どうなるんだろう?』ってね」
「どんな結果になるんだ? 来年僕はF1を走れるのか? もし出られなかったら? 他のことがあまり得意じゃない僕は、何をすればいいんだろう?」
「そんなことを考えているうちに、レース週末が悪い結果になったりすると、長い時間意気消沈してしまって、自分には何もできないのではないかと落ち込んでしまうことが多いんだ」
「シーズン中にそういうことが積み重なっていくと、ソーシャルメディアの影響もあって、本当に苦しくなってくるんだ」
ノリスはマクラーレンからのサポートと、メンタルヘルスの慈善団体である『マインド』との協力のおかげで、今はかなり良い状態を保てていると話した。
「僕たちはマインドと提携していて、マインドは僕を大いに助けてくれた。マクラーレンの他の人たちだけでなく、世界中のたくさんの人たちを助けているんだ」
「マクラーレンにも、周りの人たちにも、信頼できる友人たちにも、そしてマインドにも相談して、今はずっといい状態にあるんだ。今はもっと幸せで、何をするにも楽しめるようになった」
ワンツーフィニッシュを達成したイタリアGP、実力で優勝に近づいたロシアGPと、良いレースが続いたマクラーレン。勢いそのままに、今週末のトルコGPに臨む。
しかしノリスは、あらゆるコースでペースセッターであるメルセデスやレッドブルに匹敵するマシンを持っているわけではないことを十分に認識しているため、チームは期待を抑えていると付け加えた。
「モンツァでは1-2フィニッシュを達成したし、ソチではポールポジションを獲得してもう少しで優勝できるところだった」
「だから多くの人たちが素晴らしいことを期待しているけど、現実的には現在のトップ2チームであるメルセデスやレッドブルほどの速さはないから、ある意味では期待を裏切らないようにしなくちゃいけない」
「僕たちにはまだやるべきことがたくさんあるけど、すべてのレースがチャンスだ」
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