ラティフィ、インディカー転向に「オーバルも是非」と前向き。F1リザーブは”現役復帰”が見込める場合のみ検討
今季限りでウイリアムズを離れるニコラス・テティフィは、2023年に向けた選択肢を検討する中で、インディカー・シリーズへの転向が「当然のルート」であると認めている。
写真:: Sam Bloxham / Motorsport Images
9月にウイリアムズからの放出が発表されたニコラス・ラティフィ。チームでの3年間にあと2戦でピリオドを打つこととなる中、カナダ人であるラティフィは2023年に向けた選択肢としてインディカー・シリーズ転向の可能性が強く指摘されてきた。
F1の公式ポッドキャスト『Beyond The Grid』に出演したラティフィは、来季に向けて様々なレースカテゴリーのチームと交渉をしているものの、インディカーへの転向が「当然のルート」だと認めている。
ラティフィはF1以外ではインディカーが最も観戦していて楽しいシリーズだと語り、「非常にエキサイティングで接近したレース」を提供してくれると考えている。仮に転向が決定した場合、ラティフィはヨーロッパのドライバーが敬遠しがちなオーバルでのレースを含めたフル参戦を検討すると明言している。
「もしインディカーをやるなら、オーバルをやりたい」
そうラティフィは語る。
「みすみすチャンピオンシップのポイント獲得のチャンスを逃したくはない。特に複数年やるのなら、1年目にオーバルをやらなかったら、2年目からオーバルをやって、そこから学んで限界に挑むことになる」
「その頃には表彰台やレース勝利、チャンピオンを狙えるポジションにいるはずだし、そうなるとかなりのレースで不利になる」
「一時期は『危ない』とか『安全じゃない』と思ったこともあった。でも最近はそう思わなくなってきているし、是非ともやってみたい」
「現時点ではオーバルレースは4つしかないけど、全部のレースに出たいと心から思っているよ」
Nicholas Latifi, Williams FW44
Photo by: Carl Bingham / Motorsport Images
ラティフィは2018年にテストドライバーとしてフォース・インディア(現アストンマーチン)に加入し、2019年は開発ドライバーとしてウイリアムズに移ると、2020年にはレギュラードライバーに昇格。そこから3シーズンにわたってF1を戦ってきた。
この3シーズンでの総獲得ポイントは9点に留まっているラティフィ。インディカーに目線を向ける一方で、F1にリザーブドライバーとして残る選択肢は、シート獲得のチャンスが現実的な場合に限ると考えている。そして現在のところ、それが叶うことはないだろうと彼は語る。
「僕が第3ドライバーのポジションを考える唯一の条件は、F1のグリッドに戻る現実的な道があるかだと思う。率直に言うと、そうなるとは思えない」とラティフィは言う。
「知っての通り、アレックス(アレクサンダー・アルボン/ウイリアムズ)は去年それをやってのけたんだから、可能性があるということは証明されている。彼はレッドブルで違った状況にあったとは思うけどね」
「僕個人としては、復帰の明確な道筋がないままリザーブドライバーになることは望んでいない。リザーブドライバーになることは、僕の長期的なキャリアとして考えていることじゃないからね」
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