ルクレール弟、来季はF2に挑戦。所属チームは今季岩佐歩夢が活躍し2勝を挙げたDAMS「チームの成功を、引き継いでいきたい」

　2022年のFIA F3でランキング6位となったアーサー・ルクレールが、来シーズンはFIA F2に昇格し、DAMSのマシンを走らせることになった。

　ルクレールは2年間にわたってFIA F3に参戦し、プレマのマシンを走らせてきた。今シーズンは1勝と2回の表彰台を獲得し、前述の通りランキング6位。また2月には、フォーミュラ・リージョナル・アジアにも参戦し、チャンピオンを獲得した。

　そのルクレールは来季DAMSに加入して、FIA F2を戦うことが決定。今週アブダビで行われるF2のポストシーズンテストで、早速F2マシンを走らせることになる。

「2023年、DAMSからF2にステップアップできることを嬉しく思う」

　ルクレールはそう語った。

「彼らはチャンピオンシップで素晴らしい結果を残した非常に成功したチームだ。僕がそのチームの一員となり、チームの成功を続けていくことができるのを願っている」

「来年の3月にバーレーンでシーズンが始まる前に、やるべきことがたくさんある。まずはアブダビでのポストシーズンテストを走るのを、本当に楽しみにしている」

　ルクレールが加入するDAMSは、今季岩佐歩夢が所属したチーム。岩佐はフィーチャーレース2勝を挙げ、ランキング5位。チームとしても、ランキング6位となっている。

　チームオーナーであり、元F1ドライバーでもあるシャルル・ピックは、ルクレールの加入に際し次のように語った。

「これまでの彼のキャリアを通じて、その才能とスキルを見てきた。F3での過去2年間で、彼は勝利を目指して挑戦できることを示した」

「アブダビでのポストシーズンテストで彼を我々のマシンに乗せ、来シーズンに備えることができることに、とてもワクワクしている」

「チームは2023年を強力なシーズンにすることを目指しており、アーサーが加わることが、チームの目標を達成するのに役立つのは間違いない」

　なお前述の通り、DAMSは今季岩佐が所属していたチームだが、来季のルクレールのチームメイトが誰になるのかは、まだ明らかにされていない。

　ルクレールのF3時代のチームメイトであるオリバー・ベアマンも来季F2に昇格予定で、F2でもプレマのマシンを走らせる予定である。もうひとりのチームメイトであるジャック・クロフォードの来季の計画については、まだ未定だ。