あの頃のままだ……古巣復帰のロレンソ「ヤマハのバイクは僕にとって理想的」

MotoGPのシェイクダウンテストで、テストライダーとして参加したホルヘ・ロレンソは、ヤマハのバイクは依然として自身のライディングスタイルにとって理想的な物だと語った。

Jorge Lorenzo, Yamaha Factory Racing

Jorge Lorenzo, Yamaha Factory Racing

Gold and Goose / Motorsport Images

 2019年、3度のMotoGPチャンピオンであるホルヘ・ロレンソは、現役を引退。“常勝”チームのレプソル・ホンダへ加入したものの、ホンダ・RC213Vへの適応に苦しみ、度重なる怪我に苛まれての引退だった。

 しかし、引退したロレンソはMotoGPの世界へ留まる事をほのめかしていた。そして2020年1月末に、ロレンソが3度のMotoGPタイトルを獲得した古巣であるヤマハへ、テストライダーとして復帰することが発表された。

 2月2日からマレーシアのセパン・サーキットではシェイクダウンテストが行なわれたが、ロレンソは早くもヤマハのガレージへ姿を見せていた。そしてテスト3日目の4日(火)には、ヤマハのマシンに3年2カ月ぶりに跨がった。

「待ち望んだ日だったよ」と、ロレンソはテスト後に自身のソーシャルメディアで初日の印象を語った。

「バイクがこの3年間(ヤマハを離れていた期間)で変わっているか、強みを失っていないか……いくつかの事に少し不安はあったけど、そんなことは無かった。バイクの特性は以前と同じままだった」

「それには多くの強みがあるし、いくつかの弱みもあるけど、既に将来に向けて分析と改善を行なっている」

「乗ってすぐに、ヤマハのバイクが依然としてスムーズなエンジンを持っていて、ライダーのフィジカルにあまり厳しくない特性だと分かった。そして、僕のライディングスタイルにとってはそれが理想的で、バイクは(3年経った)今も理想的なままだった」

 最終的にロレンソはこの日46周を走行。トップタイムを記録したポル・エスパルガロ(KTM)から1秒差という位置でテストを終えた。

「バイクに乗るのは3カ月ぶり、ヤマハは3年以上乗っていなかったけど……それは長いブランクだ。だから走り始め(のペース)はゆっくりにする必要があった。でも走るたびにタイムを改善していったんだ」

「最終的に、トップからは1秒落ちだったけど、(自分がテストを開始して)1日目で、周回数があまり多くなかったにしては納得できるタイムだ」

「チームは完璧だし、バイクは今も競争力がある。僕はとてもハッピーな気持ちだ。そして僕ら皆で取り組んでいけば、さらに改善できると確信しているよ」

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