マグヌッセン&グロージャンに10秒ペナルティ。”ドライバーへの支援”違反
ハースのドライバーであるロマン・グロージャンとケビン・マグヌッセンは、ハンガリーGPのフォーメーションラップで指示を受けたことについて、10秒のタイム加算ペナルティを受けることになった。
Kevin Magnussen, Haas VF-20, leads Romain Grosjean, Haas VF-20
Charles Coates / Motorsport Images
F1第3戦ハンガリーGP決勝は、スタート時の路面はウエットコンディションだった。そのためグリッド上の全車がウエットタイヤもしくはインターミディエイトタイヤを履いてフォーメーションラップをスタートさせた。ハースもロマン・グロージャンにウエットタイヤを、ケビン・マグヌッセンにインターミディエイトタイヤを履かせた。
しかしコンディションは急速に回復。路面も実に早く乾いていた。そのためハースは、フォーメーションラップ終了時にふたりをスターティンググリッドには並ばせずピットに呼び戻し、ドライタイヤに交換させた。
この戦略が功を奏し、全車がドライタイヤへの交換を終えた際には、3番手と4番手を走行。その後徐々にポジションを落としたものの、マグヌッセンは9位でフィニッシュし、今季初のポイントを手にした。
しかしレース後、スチュワードはハースのふたりを調査対象とした。今回ハースがふたりのドライバーに指示したことは、スポーティングレギュレーションの第27.1条に違反しているのではないかと疑われたのだ。
当該の条項では、以下のように規定されている。
「ドライバーは、1人で援助なしに運転しなければならない」
レース中、ドライバーは無線で指示を受けることができるが、スタート前は受信することができる無線での指示が制限されているのだ。
スチュワードは、ハースの代表者から聞き取りを行ない、チームが運転援助に関する規則に違反したと判断した。
「スチュワードは、今回の問題を広範囲に検討した結果、チームがドライバーに対して、ピットインするように指示したと判断した」
FIAの公示にはそう書かれている。
「チームは、技術指令011-17のパラグラフA.2.a)からg)で規定されている免除が適用できることを証明できなかった」
「したがってスチュワードは、スポーティング・レギュレーションの27.1条に違反があったと考える」
この裁定の結果、ハースのふたりにはそれぞれ10秒のタイム加算ペナルティが科されることになった。これによりマグヌッセンは、ひとつ順位が降格したものの、10位で1ポイントを手にした。またグロージャンもひとつ順位を落とし、16位となった。
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