レッドブル重鎮、フェルスタッペンの走りを称賛も「ハミルトンに譲らなければ良かった」発言には賛同せず
レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、マックス・フェルスタッペンとルイス・ハミルトンがF1開幕戦で「自分たちだけのクラスにいた」と称賛した。その一方で、フェルスタッペンが「ペナルティを受けてでもトップに留まった方が良かった」と発言したことに関しては同意していないようだ。
写真:: Andy Hone / Motorsport Images
F1開幕戦バーレーンGPでは、メルセデスのルイス・ハミルトンとレッドブルのマックス・フェルスタッペンが終盤まで激しいバトルを繰り広げた。レースは最終的にハミルトンが0.7秒差でフェルスタッペンを下して勝利したが、3位のバルテリ・ボッタス(メルセデス)はこの争いに加われず、終盤にファステストラップ狙いの追加ピットストップをしたこともあってふたりから37秒遅れでのフィニッシュとなった。
このレースを受けて、今季のタイトル争いはハミルトンとフェルスタッペンの一騎討ちになるのではないかという予想が大多数を占めている。レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、彼らふたりが他のドライバーたちと比べて格段に優れていることを証明したと語った。
「今回のレースは、あのふたりが自分たちだけのクラスにいることをハッキリと証明した」
マルコはmotorsport.comの姉妹誌『Formul1.de』のインタビューでそう語った。
「ハミルトンがマックスを上回っているのは、驚くべき安定感だ」
「彼が何レースを戦って、何回勝ったかはよく知らない。しかし彼がいかに戦略的な素晴らしい仕事をしたか、そしていかにうまくラインを変えたかなどをよく見ることができた。今回はマックスにとって難しいレースだった」
「ただ繰り返しにはなるが、いずれにせよ彼らは同等の関係にある。マックスもいずれはハミルトンのように経験を活かした走りができるようになるだろう」
フェルスタッペンはバーレーンGP終盤、トップを走るハミルトンに追い付き、残り4周でオーバーテイクした。しかしそれがトラックリミットを逸脱した状態でのオーバーテイクだったことから、チームはフェルスタッペンにポジション返上を指示。彼はそれに従ったが納得はしておらず「そのままトップを走っていれば、仮に5秒ペナルティを受けたとしても、ハミルトンに5秒以上の差をつけて優勝することができた」という旨の発言をしている。
しかしマルコはその件について、仮にフェルスタッペンがポジションを返上せず、ハミルトンに大差をつけてトップチェッカーを受けた場合、レーススチュワードはその差に応じてペナルティを調整しただろうと考えている。
「彼(フェルスタッペン)は急速に追い上げていて、ハミルトンのタイヤは終わりに近付いていた」とマルコは言う。
「ただひとつ言えるのは、5秒差をつけたからといって勝利が保証されていた訳ではないということだ。(フェルスタッペンがポジションを返上しなかった場合)ハミルトンが勝つような形のペナルティになっていただろう」
「つまり、もし彼が5.8秒先行してフィニッシュしたならば、我々は10秒ペナルティを受けただろう。そういう点ではそのまま前を走ることには何の意味もなかった」
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