これぞ“マルケス”イズム? 表彰台を目指しての転倒は「ただの入賞よりマシ」と弟マルケス
レプソル・ホンダのアレックス・マルケスは、MotoGPテルエルGPでの転倒は自分のミスだったと認めた上で、表彰台を争おうとしてのミスは、ただポイントを持ち帰るよりも良いものだと主張した。
Alex Marquez, Repsol Honda Team
Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGP第12戦テルエルGPで、レプソル・ホンダのアレックス・マルケスは予選自己ベストとなる10番手を獲得した。
決勝レースが始まると、マルケスは徐々にポジションを上げていき、4番手にまで浮上。3連続表彰台が実現するかと思われた。
しかしその4番手に浮上した直後の14周目、マルケスはターン2で転倒。3戦連続の表彰台という夢は散ってしまった。
彼はグリッド上で唯一フロントにハードタイヤを選択していた。しかしマルケスはそれが転倒原因となったわけではなく、単純に自分のミスによって転倒してしまったと話している。
「ハードのフロントタイヤはクラッシュの原因じゃない。(右コーナーのターン2で使う)タイヤの右側のコンパウンドは、ミディアムと同じものだからね。ハードが違っているのはのは左側がちょっと硬いだけだ」
マルケスはタイヤ選択がクラッシュに何か影響を及ぼしたかという問に、そう答えた。
「でも僕がミスを犯した。なにか特別な理由があっての転倒じゃなかったよ」
「アクセルを少し多く開けてしまって、少し速度が速くなり、フロントを切れ込ませてしまった。データはチェックしていないけど、僕としてはミスだったのは明らかなんだ」
「ただこれが僕の(MotoGPクラスの)レースでは本当に初めてのミスなのは確かだ。それからポイントを争うことよりも、表彰台を目指して戦っているときにミスを犯す方がいい。だから将来に向けこのミスから学ぶ必要がある」
「この3連戦は本当にいい週末にできたと思う。今回もまた10番手から表彰台争いにまで戦っていけたんだ」
「だから僕らはこの形でバレンシアへ迎えることを誇り、喜んでモチベーションにすることができる。考え方を変えることもないよ」
「目標は同じだ。トップ10に入ること、そしてここで行なってきた仕事を続けることだ」
マルケスが転倒した際、3番手のジョアン・ミル(スズキ)とは約1.4秒差だった。しかし彼はミルに追いつくことは現実的に可能な目標だと考えていたという。
「10番手からのスタートすれば、難しいのは当然だ」と、マルケス。
「僕らはホールショットデバイスを使っていなかったから、少しハンデになっていたと思う」
「でも自信もリズムも本当に良かった。ひとりずつ良い感じに追い抜いていくことができたんだ」
「最初から調子は良かった。アレックス(リンス)と(フランコ)モルビデリはとてもペースが良かったから捕まえるのは難しいなと思っていた。だからコントロールしようと試みていたんだ」
「でも思うに、今日は現実的に考えても僕はミルと表彰台を争えたと思う。彼らは僕よりも調子は良いみたいで、ミスは何も犯さなかった。僕がミスをしてしまったんだ」
「だからこの失敗から学ぶことが必要なんだ」
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