MotoGP アメリカズGP

復帰のマルケス、衝撃クラッシュの記憶曖昧……大得意アメリカズGPは”自信再構築”が最優先に

MotoGP第2戦インドネシアGPで激しいハイサイドを喫したマルク・マルケス。第4戦での復帰を前に、彼はそのクラッシュのことをあまり覚えていないと語った。

Lewis Duncan

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編集: 2022/04/08 15:16

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Marc Marquez, Repsol Honda Team after his crash

 レプソル・ホンダのマルク・マルケスは、MotoGP第2戦インドネシアGPで激しいクラッシュを喫し、第3戦アルゼンチンGPを欠場。今週末の第4戦アメリカズGPで復帰を果たすが、転倒時のことについてよく覚えていないと明らかにした。

 マルケスはインドネシアGPのウォームアップセッション終盤に、激しいハイサイドを経験。路面に叩きつけられた彼は、検査の結果以前も経験した複視(ものが二重に見える)を発症していることがわかり、アルゼンチンGPは欠場することになった。

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 しかしマルケスの回復は早く、第4戦アルゼンチンGPを前に担当医からゴーサインが出され、サーキット・オブ・ジ・アメリカズでのメディカルチェックに通過すればレース復帰ということになった。

 インドネシアGPでのクラッシュはアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)が「あんなクラッシュは人生で見たことがない」と語るほどのモノだったが、マルケスはアメリカズGPを前にした取材で、そのクラッシュについてあまり覚えていないと語った。

「実際、あまり覚えていないんだ。自分で覚えていることよりもビデオ映像や写真からの方が大きくてね」と、マルケスは言う。

「でもインドネシアGPでのクラッシュが、僕のGPキャリアのなかでも最悪のひとつだったのは確かだ。(インドネシアGPでは)何度も転倒していたけど、ウォームアップでの出来事をはじめとして理解できないモノもあった。新タイヤで走っていて、ビッグハイサイドを食らったんだ」

Marc Marquez, Repsol Honda Team

Marc Marquez, Repsol Honda Team

Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images

「でもとにかく、それも過ぎたことだ。今は自信を再び取り戻し、プロセスを積み上げて行くときだ」

「もちろん、インドネシアでの出来事は非常に厳しいものだったし、クラッシュの翌週はもっと大変だった。でも幸運にも僕はここに立っている。だからポジティブなんだ」

 インドネシアGPでホンダはミシュランの持ち込んだ耐熱性の高い、硬いケーシングのタイヤとのマッチングで苦しめられた。テストでの好調から一転して、ホンダ勢全員が苦戦に終わったのだ。

 マルケスの大クラッシュについて、一部からは硬いケーシングとの関連を指摘する声が上がっていたが、ミシュランはそれを否定。ホンダが異なるケーシングに適応する方法を理解できなかったと示唆した。ただこれにはホンダのアルベルト・プーチ(チームマネージャー)が反論するなど、場外での舌戦が続いた。

 クラッシュの当事者であるマルケスは、その根本的な原因はタイヤにあったのかと尋ねられた。すると彼は、ミシュランの考え方を支持するコメントを残した。

「僕はラッキーだった。視界には問題を抱えたけど、体は大丈夫だったからね」

「それで、(インドネシアGPの)レースとアルゼンチンGPは欠場してしまったけれど、あのクラッシュはラッキーだったと思う」

「(転倒の)僕が考える理由は、リヤタイヤの別種類のケーシングに上手く適応できていなかったか、そのケーシングに合わせたセットアップの変更が上手くできていなかったんだと思う」

 COTAを舞台に行なわれるアメリカズGPは、マルケスが大得意とするコースで、これまで優勝を逃したのは首位独走中に転倒を喫した2019年のみ。復帰戦とは言え否が応でも期待は高まるが、本人としては今回のアプローチは勝利を目指して戦うモノではないという。

「今週末に向けたアプローチだけど、勝利へ向かって、というものにはならない。というのも僕が(優勝ができると)感じていないからだ」

「インドネシア戦後の本当に厳しい1週間の後、もう一度自信をつけたいと思っているんだ」

「アルゼンチンに向かって、レースをするというモチベーションすら無かった。落ち着いていたかったんだ」

「今は再び自信をつけていきたいだけだなんだ。自信を感じられないなら、プッシュはしない。インドネシアで経験したような予期せぬクラッシュが起こるかもしれないからね」

 なお3回目の経験となった複視について、マルケスはクラッシュ後に再発する可能性に関して”1週間後でも、1年後でも2年後でも変わらないだろう”と相談した主治医からは伝えられているという。

 

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