マルケス、スーパーセーブ復活! 「スペインのファンのおかげ」と感謝
マルク・マルケスはMotoGP第6戦スペインGP終盤で転倒しかけたところを見事にセーブしたが、“スペインの大観衆”が助けてくれたと語った。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGP第6戦スペインGPで、レプソル・ホンダのマルク・マルケスは3位表彰台を争う中、”スーパーセーブ”を決めるシーンがあった。彼は、それがスペインGPに集ったファンの声援のおかげだと話している。
マルケスにとって母国戦のひとつであるスペインGP。決勝レースではジャック・ミラー(ドゥカティ)、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)らと3位表彰台の座を巡りレースの大半を競う事になった。
残り5周で、マルケスはミラーの一瞬の隙きをついてオーバーテイク。しかし最終コーナーでフロントのグリップを失ってしまい、あえなく転倒……という結末かと思われた。
しかしマルケスは、ほぼ転倒しているような状況からバイクを立て直した。かつて彼が見せていたようなスーパーセーブに会場は沸いた。彼も、こうしたセーブは2020年に右腕に怪我を負って以来できていなかったコトだと認めている。
「過去2年、僕はこうしたスタイルの転倒回避ができていなかった」
レース後、4位でフィニッシュしたマルケスはそう語った。
「セーブしようとするのが右側だったら、また違っていただろう。問題のない左側からの転倒だったからセーブできたんだ」
「僕がこうした事態をコントロールできたのは事実だけど、スペインの大観衆が僕を立たせてくれたんだと思っている。なんて言っても、僕は完全に路面に接してしまっていたからね。タイヤは前後ともスライドしていて、でも突然バイクを起こすことができたんだ」
「今はこの結果をポジティブなモノとして、そしてさらなるモチベーションとして考える必要があるね」
今回の4位フィニッシュは、マルケスにとって2022年のベストリザルト。しかし勝者のフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)からは12秒差とまだ大きな差が残っている。
Marc Marquez, Repsol Honda Team
Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images
マルケスは2022年型のRC213Vを自身のライディングスタイルに適応させるための努力が“効果をあげていない”ため、今は自分がバイクに適応しなければならないと認めている。ただそれは、ホンダが開発の方向性を“分かっていない”ことも意味している。
「現時点で、僕らはチャンピオンシップを戦う準備ができていない。それは確かだ」と、マルケスは以前語っていた。そして今回の4位が、現段階では良い結果だと話している。
「他のライダーよりもかなり速いライダーがふたりいる。それがクアルタラロ(ファビオ・クアルタラロ/ヤマハ)と、ペッコ(バニャイヤの愛称)だ」
「彼らはプレシーズンの段階から有力候補だったけど、その位置につけている」
「ただ僕らがだんだん近づいているのも事実だ。でもまだ、僕らは方向性を分かっていない。この新型バイクについて多くのことを理解する必要があるんだ」
「僕はこのバイクを自分のライディングスタイルに適応させようとしてきた。でも今は、自分のライディングスタイルにも取り組んでいて、別のスタイルでできるだけベストな方法で乗ろうとしているんだ」
「僕が苦しんでいるのも本当だ。だけど生き残ることはできるし、良い結果を得ることもできる。4位は以前の僕なら良い結果だとは言わなかっただろう。でも今この瞬間、これは良い結果なんだ」
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