「ライディングスタイルを2〜3種類使える」2019仕様RC213Vが、マルケスを“更に”強くする?
マルク・マルケスは2019年仕様のRC213Vでは、これまでと違い2〜3通りの乗り方ができ、それが今季のレースでの強さに繋がっていると語る。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
レプソル・ホンダのマルク・マルケスは、フランスGPでポール・トゥ・ウィンを飾り、今季3勝目を挙げた。
チームメイトのホルヘ・ロレンソや、同じく最新型のRC213Vに乗るカル・クラッチロー(LCRホンダ)が苦戦している一方で、今季もマルケスは成功を収めている。
マルケスは開幕から5戦のうち3戦で独走優勝を果たしており、残る2戦も優勝を確実に争っていた。この事は、マルケスを4年連続となる今シーズンのタイトル獲得の最有力候補とするのに十分と言える。
先のヘレス戦では、彼はソフトタイヤで走行し、いとも容易く勝利を達成したように見えた。マルケスは今、自身の思うように何通りかの戦略を採れると感じていると言う。
「通常、寒いとき僕らは苦戦する。それ(ヘレス)が僕らがフロントにソフトタイヤを履いてレースをした最初の機会だったけど、今年は2〜3通りの乗り方ができるんだ」と、マルケスは説明する。
「去年と違ったやり方でラップタイムを出すことができる。これが最も重要なことだ。違うタイヤと、異なるライディングスタイルを使うことができるんだ」
そうした変化の要因について、マルケスはオフシーズンの間に、ホンダがエンジンパワーを得たことに起因していると言う。そして、ホンダの手に入れたエンジンパワーが、ドゥカティ時代のロレンソや、アンドレア・ドヴィツィオーゾの乗り方を真似ることを可能にしていると語った。
「まだ改善するべき事がいくらかあるけど、僕はふたつか、みっつの異なるライディングスタイルを使うことができる。エンジンパワーがあるからだ。そしてパワフルなエンジンで、(パワフルなエンジンを搭載する事で有名なドゥカティの)ドヴィとホルヘの乗り方を体得しているんだ」
「違ったやり方でどうにかすることを試すことも可能だ。ただ、僕は去年のようにも乗れるし、また違った方法でも乗ることができる。そしてそれがコンスタントさにおいて自信をもたらしてくれるんだ。これが主な違いだ」
「去年、僕は予選でとても強かった。恐らく今は少しだけ強さを失っているだろう。だけどレースペースではより強くなっているんだ」
LCRホンダのクラッチローは、ホンダのエンジンがよりパワーを獲得したことで、ホンダの武器であり、ブレーキングで違いを生み出せる“フロント側の安定性”を犠牲にしていると主張していた。
しかし、それはマルケスにとって価値のある”トレード”だったようだ。
「バイクは良く曲がるようになった。去年の僕らはただブレーキングポイントでの正しいタイミングを見つけようとしていた。今年は、そこを少し失うかもしれないけど、他の部分で得るものがあるんだ」
「そして、ブレーキングでというのは常にリスクを含んでいるということだ。それではコンスタントにやることは難しい。今の僕らは、ブレーキングの部分で違う方法を採ることができるし、他の部分でラップタイムを稼ぐことができるんだ」
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