レース後に順位ボード跳ね飛ばしたマゼピン、“執行猶予付き”の5グリッド降格ペナルティ
FIA F2第7戦レース1のフィニッシュ後にリザルトボードを跳ね飛ばしたニキータ・マゼピンは、執行猶予付きの5グリッド降格ペナルティという裁定を受けた。
写真:: Formula Motorsport Ltd
FIA F2第7戦スパ・フランコルシャンのレース1では、終盤にドラマがあった。首位争いはニキータ・マゼピン(ハイテック)と角田裕毅(カーリン)の一騎打ちとなり、激しいバトルの末にマゼピンがトップチェッカーを受けたが、その際に角田をコース外に押し出したマゼピンに5秒のタイムペナルティが科され、優勝は一転、角田のものとなった。
事件はパルクフェルメで起こった。角田がマシンを降り、チームスタッフからの祝福を受けようという時に、パルクフェルメに戻ってきたマゼピンが、停車位置に置かれていた『2』と書かれた順位ボードをはね飛ばしたのだ。このボードが危うく角田に接触しかけるという危険な場面だった。
レース後、マゼピンはスチュワードが下した5秒ペナルティという裁定について「スチュワードがこのようなことを続けるなら、コース上でレースができなくなってしまう」と苦言を呈していた。
一方、スチュワードはマゼピンのパルクフェルメでの振る舞いについて「パルクフェルメへの進入において、2位のマーカーに接触するまでのスピードがあまりにも速すぎた」として、「危険でスポーツマンらしからぬ行為」と判断しマゼピンに執行猶予付きの5グリッド降格ペナルティを言い渡した。
また、これと同様に審議対象となっていた、マゼピン車のピットでのアンセーフリリースについては、チームに戒告処分が言い渡された。
そしてレース序盤に同士討ちを演じたMPモータースポーツの松下信治とフェリペ・ドルゴビッチのインシデントに関しては、松下に3グリッド降格ペナルティの裁定が下った。
彼らは4周目の高速コーナー、ブランシモンでバトルとなったが、前を行く松下がアウト側に膨らんだため、松下の右リヤタイヤとドルゴビッチのフロントウイングが接触する形となり、松下はウォールにクラッシュ、ドルゴビッチは緊急ピットインで後方に下がる結果となった。
なお、最終的に20位でフィニッシュしたドルゴビッチは最終ラップにピットインしてピットストップ義務を消化しようとしたが、これが競技規則の37.6条に違反しているとして失格となった。そのため、予選から好調だったMPモータースポーツの2台はレース2を最後列からスタートすることになる。
※記事を一部修正・訂正させていただきました。
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