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マクラーレン、アウディによるF1参入目指した”買収”報道を否定

マクラーレンは、アウディによるF1参戦を目指した買収が決まったという報道を強く否定した。

Lando Norris, McLaren MCL35M, arrives on the grid

写真:: Andy Hone / Motorsport Images

 次世代のF1パワーユニット規格の策定が進む中、新規参入メーカーの存在が話題となっている。そのうちのひとつであるアウディが、マクラーレンのロードカー部門とレース部門を完全にコントロールできる形で買収することに合意したと、11月15日に一部で報じられた。

 しかし、マクラーレンは同日に発表した声明でその報道を否定。買収は事実ではないと主張した。

 マクラーレンの声明には次のように記されている。

「マクラーレン・グループは、アウディに対する売却が行なわれたというニュースメディアによる報道を把握している。これは全くの誤りであり、マクラーレンはこの作り話の撤回を求めている」

「マクラーレンの技術的戦略には、常に関連パートナーやサプライヤー、その他自動車メーカーなどとのコラボレーションや話し合いが含まれてきたが、マクラーレン・グループの所有構造には何の変化も無い」

 そうマクラーレンはアウディによる買収説を否定したが、アウディが新規格PUと共にF1に参入することなった場合、マクラーレンをパートナーとして参戦する可能性は残っていると考えられている。

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 複数の情報源によると、アウディの親会社であるフォルクスワーゲンは現在、真剣にF1に参入する計画を推進しており、ベストな形のアプローチ方法を検討中。しかもそれは、既に最終段階にあるという。

 なおアウディとポルシェの両ブランドでF1に参入することも検討されていたようだが、現在ではどちらか一方を使用する決定が下されたと考えられている。

 なお現在検討されているのは、マクラーレン+アウディによる参戦、もしくはレッドブル+ポルシェのタイアップだと見られる。

 ポルシェとマクラーレンの組み合わせが考えられていない理由は、両ブランドがスポーツカー市場において競合相手となっているからだ。

 アウディのマルクス・ドゥスマンCEOは、F1参戦に向けたゴーサインが得られることを切望しているという。

 そしてマクラーレンとはコラボレーションの可能性について暫定的な話し合いが行なわれていることも分かっているが、これはまだ初期の段階にあるようだ。

 マクラーレンかレッドブルか……2つの選択肢には一長一短があるが、最終的な決定はフォルクスワーゲンにとって、どちらがF1参戦を成功させる可能性があるか、ということなるだろう。

 フォルクスワーゲンはできるだけ早くレースで勝てるポジションに就きたいと考えており、そのためウイリアムズやザウバーといった中段チームではなく、上位のチームと組むことを目指しているようだ。

 なおアウディは短い声明で、次のように将来の選択肢を検討中と記している。

「戦略的な検討の中で、我々は常に様々な協力関係のアイデアの評価を行なっている」

 
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