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メルセデス、失われたダウンフォースは取り戻せた?「2021年の開発作業は”楽しめた”」とアリソン

メルセデスのテクニカルディレクターであるジェームス・アリソンは、空力レギュレーションの変更により、失われたダウンフォースを取り戻す作業は楽しかったと語った。

Lewis Hamilton, Mercedes F1 W11

写真:: Andy Hone / Motorsport Images

 メルセデスのテクニカルディレクターであるジェームス・アリソンは、空力レギュレーションの変更により、2021年のF1マシンのダウンフォースは大きく削減されたものの、それを取り戻す作業を楽しんだと語った。

 2021年のF1マシンは、空力レギュレーションの変更によりダウンフォースが削られている。シャシーの大部分は開発が凍結されているものの、空力開発は制限がないため、各チームの開発によりダウンフォースが増大していくと考えられる。そのため、ピレリタイヤに過度な負荷がかからないよう、レギュレーションでダウンフォースを削減されたのだ。

 2020年シーズンの開幕前にフロアの変更が決定された他、さらに3つの調整を行なうことが2020年の後半に決定された。

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 アリソンはメルセデスが公開したビデオの中で「昨年、新シーズンを見越して4つのかなり重要な空力的な変更が行なわれた」と話した。

「何よりもまず、リヤタイヤの前のフロアの縁に三角形の切り込みが入っている。あまり大きくないように思うかもしれないが、その部分を削ると1周に1秒は影響するだろう」

「そして最初の変更に加えて、3つの変更が行なわれた。ひとつ目はリヤブレーキダクトにあった小さなフィンがわずかに小さくなることだが、これもまた非常に強力なデバイスだったので、この変更によってマシンのパフォーマンスが大きく損なわれた」

「ディフューザーエリアの下にあるフェンスは、クルマを後ろから覗き込むと見えるが、高さが制限され地面に近づけることができないようになり、以前のように地面との空力的な密閉性を確保することができない。トリミングされたことでダウンフォースが大幅に減っているんだ」

「そして最後に、フロアのフロントエンドだ。2020年バージョンのフロアを見ると、バージボードに近い場所にはブラインドのように見えるスロットがたくさんある。これらはダウンフースを発生させる空力特性があるが、2021年にはそうしたスロットはすべて削除されている」

 アリソンは4ヵ所の比較的小さく見える変更が、全体的にはダウンフォースの大幅な減少につながったものの、風洞やCFD(コンピュータ流体解析)を使って、失われたダウンフォースを取り戻そうとする試みは楽しかったと語っている。

「これら4つの効果を組み合わせて、ルールに従ってカットオフやトリミングを行なうことで、クルマのパフォーマンスを2019年のレベルに近づけることができるんだ」

「このルールが決まってから数週間、数ヵ月の間、可能な限りのパフォーマンスを回復させることが我々の課題だったんだ。風洞やCFDを使って、パフォーマンスを可能な限り取り戻そうとするのは、楽しい試みだった」

 前述のように、ダウンフォースの削減はタイヤにかかる負荷を軽減するための措置だった。チームの意向もあって、ピレリは2019年から同じタイヤを供給しており、当初は2021年まで同タイヤを供給することが予想されていたのだ。

 しかし、ピレリはタイヤの耐久性を高めるために構造を変更したタイヤを開発。この影響でフロントタイヤのプロファイル(形状)が変わっており、チームはこの面でも対応を求められている。なお、2021年のタイヤは構造の変更により重量も3kg増加している。

「この新しいタイヤを垣間見ることができたのは、2020年のポルティマオが最初だった。その後、バーレーンと最終戦のアブダビでもテストができた」

 そうアリソンは話した。

「新しいシーズンに向けて準備をする上で機会が沢山あったとは言えない。このタイヤはクルマのパフォーマンスに影響を与えるし、空力プラットフォームの設計やクルマのセットアップにも影響を与えるからね」

「昨年、サーキットで得られたテストデータとピレリから提供されたタイヤデータを最大限に活用して、ニュータイヤの特性に合わせてクルマを最適化していくことが大きな課題だったんだ」

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