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メルセデス、ボッタスとラッセルに自由にレースをさせると明言

メルセデスF1のチーム代表であるトト・ウルフは、サクヒールGPの決勝レースで、バルテリ・ボッタスとジョージ・ラッセルに自由にレースさせると語った。

Valtteri Bottas, Mercedes F1 W11, George Russell, Mercedes F1 W11

写真:: Mark Sutton / Motorsport Images

 ルイス・ハミルトンが新型コロナウイルスに感染したことが明らかになり、メルセデスはその代役として、ウイリアムズで走っていたジョージ・ラッセルを起用することを決めた。

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 そのラッセルは急遽のメルセデス加入だったにも関わらず見事な走りを披露。予選ではチームメイトのバルテリ・ボッタスにポールポジションを譲ったものの、2番グリッドを手にした。しかもその差は0.026秒と実にわずかなモノだった。

 ラッセルはポールポジションを逃したことを悔しがっているが、メルセデスの期待を上回ることができたと語った。

 ラッセルはメルセデスの将来のレギュラードライバー候補であると言われているが、今回代役として起用することでボッタスと競争させ、2022年のハミルトンのチームメイトに値するかどうかを見極めようとしているわけではないという。

 なおウイリアムズでレースをするならば、決勝での目標は”なんとか入賞を目指すこと”になるだろう。しかし今回のラッセルは、ボッタスを倒すことができれば、優勝の可能性すらあるということ意味する。

 メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフは、サクヒールGPでのボッタスとラッセルのライバル関係を心配していないと語った。そしていずれのドライバーも、自分の立場に自信を持っていると感じているようだ。

「確かに接戦になるだろうが、我々のチーム内にライバル関係があるようには見えない」

 そうウルフ代表は語った。

「バルテリは落ち着いている。彼が証明すべきモノは何もない」

「ジョージについては、プレッシャーがまったくないので楽だろう。彼には、失うモノは何もないんだからね」

「そして明らかに、(マックス)フェルスタッペン(レッドブル)は、前に新顔がいて、自分のことをブロックしてくることについては、嬉しくないだろう」

「先週末に見たように、ジョージは良くない状況にあった。でも今回コクピットは彼には小さすぎるし、クラッチペダルも彼の手と指には小さすぎるんだ」

「決勝についても、予選について期待していたのと同じ期待を抱いている。彼は、我々が彼についてどう考えていたのか、それを確認した」

 ボッタスがドライバーズランキング2位を確実に手にするために、チームオーダーを発令するのか? そう尋ねられたウルフ代表は、ふたりに自由にレースをさせると語った。

「いや、彼らは自由にレースをすることができる」

 そうウルフ代表は語った。

「それは皆さんに対する我々の責任だ。自由に走らせるよ」

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