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オランダGPの戦略は失敗だった……完敗メルセデス、失策を認める

メルセデスは、F1オランダGP決勝でレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンに完敗。チーム代表のトト・ウルフは、その戦略が間違っていたことを認めた。

Lewis Hamilton, Mercedes W12, in the pits

Lewis Hamilton, Mercedes W12, in the pits

Steven Tee / Motorsport Images

 36年ぶりの開催となったF1オランダGPを制したのは、初の母国GPとなったマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)だった。フェルスタッペンはポールポジションからスタートし、その優位性を確保して72周を駆け抜けた。

 敗れたメルセデス陣営はルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスの戦略を分け総力戦で挑んだが、フェルスタッペンを攻略するには至らなかった。そしてレース後、今回の戦いで採った戦略は間違いだったと、チーム代表のトト・ウルフが認めた。

 オランダGPの舞台となったザントフールト・サーキットは、コース幅が狭いことなどもあり、オーバーテイクが難しかった。そのため、ポールポジションからスタートすることになったフェルスタッペンは、当初から圧倒的優位な状況に立っていた。

 2番グリッドからスタートしたハミルトンからすれば、フェルスタッペンを打ち負かすのは簡単なことではなかった。そのためチームは、ハミルトンを先にピットインさせることによって、フェルスタッペンをアンダーカットすることを狙った。この戦略はうまくいかず、チームはボッタスの1スティント目を引き伸ばし、追いついてきたフェルスタッペンを抑え込み、その隙にハミルトンを接近させることを目論んだ。しかし、これも成功することはなかった。

 ハミルトンは2度目のピットストップもフェルスタッペンより先に行ない、再びアンダーカットすることを狙った。しかしコースに復帰したハミルトンの前には、3台の周回遅れのマシンが連なっていた。これによりタイムロスし、やはりアンダーカットは叶わず。しかもハミルトンがミディアムタイヤに履き替えたのに対し、フェルスタッペンはより航続距離が長いとされるハードタイヤを選択。ハミルトンがフェルスタッペンを攻略する糸口は潰えた。

 メルセデスのウルフ代表はレース後、レッドブルがザントフールトで最速のマシンを持っていたことを認めた上で、2番目のピットストップのタイミングは誤りだったと語った。

「その時、アンダーカットが成功する匂いがしたんだと思う」

 そうウルフ代表は語った。

「でも我々は、その時に正しくタイムを計測することができていなかった。結局のところ、いつもはもっと賢いはずなんだ」

「そしてレッドブルがハードタイヤを履くとは思わなかった。それは彼らにとって、未知なるタイヤだったはずだからだ。彼らは金曜日にハードタイヤでのロングランをしていなかったから、ソフトタイヤを選ぶと思っていたんだ」

 ウルフ代表曰く、メルセデスとしてはハードタイヤの航続距離に懸念があったため、早い段階で1ストップ戦略をすることを避けたという。

「ハードタイヤを履くのは、ちょっとしたギャンブルだったと思う」

 そうウルフ代表は説明する。

「フェラーリがうまく使っているのを見ることができたのかもしれない。でも、我々は実際にハードタイヤを使っていなかったので、それは未知の領域だったんだ」

 なおメルセデスには、終盤に別の出来事もあった。チームはファステストラップを”出さないように”という珍しい指示をボッタスに出したが、ボッタスがこれを無視したのだ。

 メルセデスはレース終盤、当時3番手を走っていたボッタスをピットに呼び戻し、タイヤを交換した。その時点では、ファステストラップはハミルトンが記録していたため、チームはボッタスに対し、ファステストラップを狙いにいかないように指示を出す。しかしボッタスはこれを無視し、ファステストラップを更新してしまったのだ。

 最終的にはハミルトンもピットインしてタイヤを交換……最終ラップでファステストラップを”取り返した”ものの、遺恨が残ってもおかしくはない出来事だった。

 しかしウルフ代表は、ボッタスの行動には問題はなかったと語った。

「彼は最後、減速した」

 ウルフ代表はそう語った。実際ボッタスは、セクター1とセクター2で全体ベストタイムを記録したものの、セクター3では自己ベストにも満たないペースに落としている。

「我々は、それ(ボッタスがファステストラップを取らないこと)を確実にしたかっただけだ。だからこそ、その周の間に丁寧に説明し直した。そしてその後、彼は減速したんだ」

 

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