F1
“最速”レッドブルの存在がトゲに? メルセデス、2022年向け開発へのシフトは「難しい決断」
メルセデスF1のトト・ウルフ代表は、2021年型マシンの開発にいつ区切りをつけて2022年向け開発にシフトするかについて、今後数週間の内に決断しなければいけないと認めた。

Jonathan Noble
編集: 2021/07/08 20:31
Copy link
Viberでシェア
Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

F1の2021年シーズンが3月末にバーレーンで開幕を迎えたが、既に一部チームは大きくレギュレーションの変更される2022年に向けた開発にシフトしている。そして、チャンピオンチームのメルセデスも、開発の切り替えで難しい決断を迫られている状況にある。
2022年の新レギュレーションはまさに“一新”と呼べる変化で、そのレギュレーションの下で使用されるマシンの開発で出遅れるわけには行かないため、各チームは2021年用マシンの開発と、2022年用マシンの開発とのリソース分配のバランスに頭を悩ませている。ハースに至っては2021年用のマシン開発は行なわず、完全に2022年に集中することを選んでいる。
一方で昨年のチャンピオンチームであるメルセデスは、開発のバランス取りで難しい状況に直面してしまった。
今季のタイトル争いにおいてレッドブルが非常に強力なパフォーマンスを示しているため、メルセデス側が早い段階で開発を2022年向けにシフトさせると、タイトル獲得のチャンスを失ってしまう可能性があるためだ。
メルセデスのトト・ウルフ代表は開発の切り替えに最適な時期について「明確な答えはない」と認めて、他チーム同様に難しい状況にあると語った。
「2021年のマシンとパワーユニット、そして2022年に向けたモノ、その開発リソースのバランスをとることは、どのチームにとっても同じく難しいことだろう」
ウルフ代表はmotorpsort.comにそう語った。
「2021年シーズンにパフォーマンスを発揮させるために努力しない、というのが無理なことは明らかだ。だが、2022年以降のレギュレーションは何年にも渡って使用されるだろう。(2022年以降に)一度遅れてしまったなら、追いつくのは非常に難しい。そしてパフォーマンスが収束するまでは時間がかかる」
「その点でも(リソース分配とタイミングは)難しい決断であり、我々はそれを定期的に評価しているんだ」
メルセデスは開幕戦バーレーンGPでは、レッドブルにフリー走行から予選まで常に先行を許していたが、決勝ではルイス・ハミルトンのタイヤマネジメントが光り、辛くも勝利。しかしレッドブルが現時点で“最速のクルマ”を手にしていることは彼らも認めている。
ウルフ代表はチーム内部での受け止め方について、現時点では強力なパッケージを手にしていた近年と同じようなものではないと言う。
「違和感がある」と、ウルフ代表。
「今季のレギュレーション変更によって、恐らく我々はそれを埋め合わせるためにより失った部分がある」
「そして実際にマシンを走らせた際に、それは明確になる。だがそれはそれだ。今は自分たちの能力を最大限に発揮していくしかない」
Read Also:
- レッドブルを倒すためには、全て”完璧”にすることが必要……追い込まれたメルセデス
- メルセデス苦戦の原因はレーキだけじゃない?「彼らは現時点でうまくいっていない」とブランドル
- アルファタウリ・ホンダ、ガスリーの自信「どんなコースでも、マクラーレンやフェラーリと戦える」
- 2022年に照準当てるハース、今季はウイリアムズ以外眼中にない?「それ以上は目指さない」
- メルセデスF1、新規則導入の2022年に向けて技術陣の体制を再編。アリソンが新たな役割に
あなたの意見が聞きたい!
Motorsport.comで何を見たいですか?
5分間のアンケートにご協力ください。
- Motorsport.comチーム
コメントを読んで投稿する
関連ニュース :
記事をシェアもしくは保存
Copy link
Viberでシェア
前の記事 ラッセル、メルセデスのマシンは「風の影響を受けやすい」? ウイリアムズの状況と重ねる
次の記事 アルピーヌF1、イモラに向け空力アップデートを準備。バーレーンで見つかった弱点の解消を目指す
Top Comments
コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?
View More & Comment

More from
Jonathan Noble

大きく前進を果たせなければ、F1タイトル5連覇は目指せない……フェルスタッペン、レッドブルに警鐘鳴らす
F1
F1 2024/12/29
大きく前進を果たせなければ、F1タイトル5連覇は目指せない……フェルスタッペン、レッドブルに警鐘鳴らす

ハミルトンのメルセデスF1最終年度での苦戦、その原因は? エンジニアリング統括が明かす
F1
F1 2024/12/27
ハミルトンのメルセデスF1最終年度での苦戦、その原因は? エンジニアリング統括が明かす

僕にできることはある……ボッタス、“最悪のシナリオ”でF1シート喪失も闘志は消えず。酒の勢いで始めたおバカ挑戦で再認識
F1
F1 2024/12/25
僕にできることはある……ボッタス、“最悪のシナリオ”でF1シート喪失も闘志は消えず。酒の勢いで始めたおバカ挑戦で再認識

More from
メルセデス

メルセデスはラッセルを優先するべきだった? モントーヤ主張「そうすれば良いバトルが見られたのに」
F1
F1
イタリアGP
9 時間前
メルセデスはラッセルを優先するべきだった? モントーヤ主張「そうすれば良いバトルが見られたのに」

アントネッリの”モンツァの奇跡”、前日から予見していたメルセデスのウルフ代表「今後彼が200勝しても、今回は特別な1勝になるはずだ」
F1
F1
イタリアGP
20 時間前
アントネッリの”モンツァの奇跡”、前日から予見していたメルセデスのウルフ代表「今後彼が200勝しても、今回は特別な1勝になるはずだ」

劇的すぎる成長曲線……アントネッリの2年目は、メルセデス代表の長いキャリアの中でも最大の驚き「全てに戸惑っていた昨年とは違う!」
F1
F1
イタリアGP
1 日前
劇的すぎる成長曲線……アントネッリの2年目は、メルセデス代表の長いキャリアの中でも最大の驚き「全てに戸惑っていた昨年とは違う!」
最新ニュース

これが“ヨーヨーレース”の功罪か。イタリアGPは各所で膠着状態が発生……その中で際立ったメルセデスとアントネッリの傑出度
F1
F1 F1
イタリアGP
7 時間前
これが“ヨーヨーレース”の功罪か。イタリアGPは各所で膠着状態が発生……その中で際立ったメルセデスとアントネッリの傑出度

キミ・ライコネンの息子ロビンがレッドブル育成入り! 11歳の”2代目アイスマン”に翼を授ける
F1
F1 F1
イタリアGP
7 時間前
キミ・ライコネンの息子ロビンがレッドブル育成入り! 11歳の”2代目アイスマン”に翼を授ける

VR46、モルビデリ後任にニッコロ・ブレガを2027年ライダーに起用。WSBKで2026年を支配する強者がMotoGPに転向
MotoGP
MGP MotoGP 8 時間前
VR46、モルビデリ後任にニッコロ・ブレガを2027年ライダーに起用。WSBKで2026年を支配する強者がMotoGPに転向

メルセデスはラッセルを優先するべきだった? モントーヤ主張「そうすれば良いバトルが見られたのに」
F1
F1 F1
イタリアGP
9 時間前
メルセデスはラッセルを優先するべきだった? モントーヤ主張「そうすれば良いバトルが見られたのに」
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
次の 2 つのオプションがあります。
- サブスクライバーになります。
- 広告ブロッカーを無効にします。
購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします
広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード
お知らせの管理
登録