メルセデスのフォーミュラEチームにも宿る”勝者のメンタリティ”「誰かを責める文化がない」
シリーズ参戦1年目を終えたメルセデスのフォーミュラEチームにも、F1チームを成功に導いた”他人を責めない”文化が定着しているという。
写真:: Alastair Staley / Motorsport Images
2019-20年シーズンからフォーミュラEに参戦しているメルセデス。1年目のシーズンはコロナ禍で中断されることになったが、ベルリンで行なわれた6連戦最後のレースで、ストフェル・バンドーンとニック・デ・フリーズがワンツーフィニッシュを飾ったことで、チームランキングを中断前の5番手から3位まで上げてシーズンを終えた。
ライバルたちの浮き沈みや幸運な部分もあったものの、バンドーンがドライバーズランキング2位を獲得。デ・フリーズは何度も信頼性トラブルに見舞われ、ランキング11位に終わった。
デ・フリーズはサンティアゴePrixのグリッドでバッテリーの過冷却で初表彰台を失い、メキシコシティePrixではブレーキ関連のトラブル、マラケシュではオーバーパワーが発生。ベルリンの第2レースではマシンがシャットダウンしている。
メルセデスのフォーミュラEチーム代表のイアン・ジェームズは、デ・フリーズがバンドーンとのポイント差を確実に縮めるためにも、チームとしてミスを無くすことが焦点だと語った。
「我々は2年目のシーズンに向けて、オペレーション的に優秀にならなければならない」
そうジェームズはmotorsport.comに語った。
「我々が今すべきことは、彼(デ・フリーズ)ができることを本当に見せられるように一貫性を持たせることだ」
ジェームズはまた、メルセデスのF1チームの成功を支えている”他人を責めない”という文化によって、チームスタッフが叱責を恐れずにミスを打ち明けることが可能になっていると説明した。
「技術的なミスであれ、オペレーション上のミスであれ、どうそれに対処し、どう封じこめるかという点で、我々はしっかりとしたプロセスを持っている」
「我々はメルセデス・ベンツ・モータースポーツ全体で、この”他人を責めない”という方針についてよく話し合っている」
「これは非常に重要なことで、人々が恐れずに何が起きたかを正直に話す機会を与えてくれるんだ」
「それによって問題の原因を突き止め、二度と同じことが起こらないようにすることができる」
「結局の所、我々はまだ旅の始まりにいるんだ」
「新参者だからといって、それを言い訳にし続けるか? ルーキーイヤーはもう終わったのだから、もう2度とミスを犯すことはできない。それは明らかだ」
「まだまだ勉強しなければならないことがあるが、フォーミュラEで求められる卓越したオペレーションとその精度が最も重要だ」
「2021年に向けたパッケージは強力なものだと確信している。そういったミスをなくすことができれば、良いポジションにつけることができるだろう。それがシーズン7に向けての焦点だ」
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