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メルセデス、”思わせぶり”なじゃじゃ馬を手なづけた?「諦めるのが難しいクルマだったが……」

メルセデスは、今季マシンのW13について時折ポテンシャルを覗かせるという厄介な特性を持っていると認めた。

Lewis Hamilton, Mercedes W132n crosses the line to the delight of his team on the pit wall

写真:: Steve Etherington / Motorsport Images

 メルセデスは今シーズン、新たなレギュレーション下で作られたF1マシン『W13』を完全に理解することができずにいる。シーズン序盤の苦戦からは脱しつつあるものの、トラックサイド・エンジニアリングディレクターのアンドリュー・ショブリンは、W13が厄介な特性を持っていると認めている。

 シーズン序盤は、マシンが激しく上下動するポーパシングや、路面のバンプに対処することができず、なかなかパフォーマンスが発揮できなかったメルセデス。だがフランスGPとハンガリーGPの2戦連続でダブル表彰台を獲得し、勢いに乗ってサマーブレイクに突入した。

 これにより、チームはマシンの理解を深めていくことができていると確信しているようだ。

「それ(フランスGPとハンガリーGPでの好結果)は有用だ」

 そうショブリンは語った。

「このクルマは特に、パフォーマンスやパフォーマンスを時折垣間見せてくれるのが厄介で、諦めるのがとても難しいんだ。だから、エンジニアリングの観点からすると、このクルマには少しばかり悩まされることになる」

「トリッキーなクルマだった。もっとダウンフォースが必要だし、もう少しパワーも必要だ。でも全体としては、我々が正しい方向に向かっていることを示す良い兆候だと思う」

「ダブル表彰台、ポールポジション、これらはすべて今年の初めには夢物語でしかなかったことだ。そしてそれは、我々が前進しているという励みにもなる」

 メルセデスW13は、プレシーズンテストからゼロポッド・コンセプトを採用している。他のチームが、レッドブルやフェラーリのアイデアを取り入れたサイドポッドにアップデートする中で、独自の方向性を追求していると言える。

 ショブリンは、チームとして現在の空力パッケージのコンセプトから離れるつもりはないと明かした。

「このナローボディのマシンが、レースでいいパフォーマンスを発揮できることを確認できたのは有益だったと思う」

「これは間違いなく、我々が開発のベースとして受け止めるべきモノだ。他の人のデザインに合わせるよりも、自分たちが持っているもので作業したほうが効果的だろう」

「サイドポッドは、我々が解決しなければならない全体的な問題から少し目をそらさせるようなモノかもしれない。ほんの3レース前までは……モントリオール、バクー、モナコと、あちこちでバウンドしていたんだ」

「今、ドライバーたちがバウンドについて話すとしたら、それは一時的なもので、コーナーでちょっとだけバウンドしたからだ。ほとんどないに等しい。そして、その改良を現在のパッケージに適用できたことは、良い兆候だ」

 ショブリンは、ハンガリーGPでラッセルがポールポジションを獲得したことが純粋な調子の良さを反映しているのか、それともフェラーリやレッドブルがベストパフォーマンスを発揮できていないことに関係しているのか、チームには分からないと認めた。しかし、メルセデス陣営には明らかな進歩があったという。

「ドライバーたちが、それまで欠けていたマシンへの自信を取り戻したんだ。以前は、予選でいつも言われていたことだが、リヤに荷重をかけた時にグリップ感がないということだった」

「ジョージがポールポジションを獲得するまで、ふたりはこのような目の覚めるようなラップをすることはなかった。これは我々が改善した点かもしれない。そのためにマシンにいくつか変更を加えている」

「チームはすべてを適切なウインドウに入れるため、素晴らしい仕事をした。だが正直なところ、どうしてポールが獲れたのか、よく分からないんだ」

 ショブリンは、ハンガリーGPで得た知識は、コースが大きく異なるとはいえ、スパやモンツァといった今後のレースに生かすことができるという。

「正直なところ、F1マシンのエンジニアリングの一般的なプロセスは、レースごとに学び、1年の終わりには、それをすべて1つの場所に書き留めるというものだ。そして、20戦以上走ってもなお、発見があるのはすごいことだ」

「その欠片を得ることができたと私は確信している。だが統計的に見ると、すべてのサーキットでいきなりあのウィンドウに着地できるかというと、それは無理な話かもしれない」

 
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