メルセデス、打倒フェルスタッペンに向け準備万端? 「戦略を分ける用意がある」とウルフ代表
F1オランダGP予選でレッドブルのマックス・フェルスタッペンによるPP獲得を許したメルセデスだが、決勝では彼の母国戦勝利を止めるためにチーム内で戦略を分ける準備ができているという。
Max Verstappen, Red Bull Racing RB16B, Lewis Hamilton, Mercedes W12
Erik Junius
F1第13戦オランダGPの予選では、母国戦となるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポールポジションを獲得。メルセデス勢が彼を追いかける展開となった。
2番手にルイス・ハミルトン、3番手にバルテリ・ボッタスのメルセデス勢が並ぶ一方で、レッドブルはセルジオ・ペレスがQ1敗退の16番手。フェルスタッペンはメルセデス2台を相手に戦わなければならない状況だ。
そしてメルセデスは、フェルスタッペンの母国戦優勝を阻むために、チーム内で戦略を分ける準備が整っていると明かした。
決勝レースに向けてワンストップ戦略とツーストップ戦略のどちらがベストかは分かりきっていない。しかしメルセデス代表のトト・ウルフは、チームとしてどちらの選択肢もカバーできるとしており、孤軍奮闘のフェルスタッペンは戦略をどうするか、ライバルからプレッシャーをかけられる状況にある。
「レースで同じようなペースを刻むことができた場合、ワンストップでのサバイバルになってくると思う」
Skyの取材に対し、ウルフ代表はそう答えた。
「マックスは選択を下さなければならない。ワンストップで行くのか? それともツーストップだろうか?」
「我々は明日、両方の戦略を採ることができると思う。実際に2台のクルマで別々の戦略を取ることも可能だ。1台をピットに入れアンダーカットを狙い、もう1台を残すこともできる。ワンツーフィニッシュの助けにもなるだろう」
レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表も、メルセデスが持つ戦略面でのアドバンテージを認識している。しかしドライバーズタイトル争いの相手であるハミルトンを倒すこと以外に集中するのは馬鹿げたことだとも語っている。
「我々は自分たちの仕事、そしてレースに集中するだけだ」と、ホーナー代表は言う。
「理想を言えば、先頭を逃げることだろう。しかし、そう単純には行かないものだ」
「メルセデスはふたりのドライバーで選択を分けることが可能だ。ただ我々が倒すべきドライバーがルイスであるというのもハッキリしている。だから戦い自体も取捨選択することが必要だ」
なおレッドブル“勢”という括りで見れば、フェルスタッペンは完全に援護ナシというわけではない。4番グリッドに姉妹チームであるアルファタウリのピエール・ガスリーが続いているためだ。
ウルフ代表もその点には注意している様子だ。
「彼らにはガスリーもいる。“シャドウカー”を備えているんだ」
「我々はこの結果に満足する必要がある。ルイスは初日の走行では失った時間が多かったが、最終的にはラップを纏めてきた。だから、2番手と3番手というのは良いスタート位置だ」
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