成功を続けるメルセデス、その”秘訣”は?「魅力的な環境づくりが鍵」とウルフ
メルセデスのトト・ウルフ代表は、チームの環境づくりと考え方の浸透が、成功を続ける秘訣だと話した。
写真:: Steve Etherington / Motorsport Images
2014年、F1がパワーユニット時代に突入して以降、メルセデスはF1を支配し続けており、ドライバーとコンストラクターの両部門で5年連続チャンピオンに輝いている。
今季も、開幕戦から8連勝を挙げたメルセデスは、フェラーリに135ポイント差をつけ、コンストラクターズランキングをリード。ルイス・ハミルトンが、ランキングトップに立っている。
メルセデスは、F1の歴史の中でも最高のチームのひとつだと考えられている。チーム代表を務めるトト・ウルフは、スタッフの継続性がその秘訣のひとつであり、チームを非常に魅力的な職場にすることで達成できたことだと語った。
「私は、スタッフが(他チームからの)オファーを受け取ったことを知っている。なぜなら、彼らが私に教えてくれるからだ」
ウルフは、スタッフの引き抜きを防ぐ方法について、そう話した。
「仕事を本当に楽しめるような環境を、創り出すことができていると私は思う」
「素晴らしい場所なんだ。政治的なことはない。私は内部の政治的なことを全く許容しない。スポーツにとって素晴らしいレギュレーションだったり、我々にとって都合が良いレギュレーションを考える時は、外部に向けて政治的なことはする。でも、内部については全く許していない」
「それはお互いに、誠実でいるということだ。問題が起きた時は、人を責めるのではなく、その問題について考える。誰かが間違いを犯した時は、それがなぜかを理解しようとし、今後それが起こらないようにしたり、その人物を成長させようとする。それこそが本当に、スタッフを守るということだ」
「それほど簡単なことではないと思う。我々はお互いのことを本当に気にかけているんだ。それがこのチームで働く者の考え方だ。それは組織の全ての分野に還元される。ビルボードか何かで読んだ、環境保護的な考え方ではない」
「今でも、私が設計オフィスを通ると多くの若者たちがいる。以前からいた人々と一緒になって、強力なグループを形成しているんだ。そのみんなが同じ考え方をしている」
メルセデスはしばしば、自分たちのパフォーマンスを過小評価していると非難されてきたが、ウルフはその慎重な考え方は正当なものであり、心理戦をしているわけではないと主張した。
「我々が自分たちのパフォーマンスについて話した時、人々が文句を言っているのを訊く。我々の考え方は、パフォーマンスのレベルが十分であるかどうかについて、深く疑うというものだ」
「我々が弱気なふりをしているわけではない。ライバルのパフォーマンスに対するリスペクトであり、本気でそう思っているんだ。どんな時でも、我々を浮かれさせないような根拠があるものだ」
「過去のパフォーマンスで何かが得られるわけではない。8回連続で優勝していようと、5回連続でチャンピオンを獲っていようと、次のトラックでは常にゼロからのスタートなのが現実なんだ」
「正直でいるという考え方が、チームを長年保つことにも繋がっている」
Be part of Motorsport community
Join the conversationShare Or Save This Story
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
Top Comments