オイルマネーには勝てない? フォーミュラEは中東で「あと1~2レースはできる」とサウジアラビア主催者
モータースポーツとの関わりを深めている中東。フォーミュラEはまだサウジアラビアでの1戦のみだが、今後拡大の余地はあると周辺地域は考えている。
写真:: Simon Galloway / Motorsport Images
2023年1月にシーズン9の開幕を迎えるフォーミュラE。現在中東での開催はサウジアラビアのディルイーヤePrixのみだが、今後に向けて拡大の余地はあると考えられている。
ディルイーヤePrixは2018年からフォーミュラEのカレンダーに加わり、以降はシーズン序盤のレースとして定着してきた。
中東でのレースという点では、近年F1がその開催数を増やしており、2024年にはバーレーン、アブダビ、サウジアラビア、そしてカタールと4ヵ国で開催予定となっている。
モータースポーツとの関わりを深めている中東諸国だが、フォーミュラEもその流れに乗るのだろうか? サウジアラビアのレースプロモーターであるCBX社のカルロ・ブータギーCEOは、この地域でのフォーミュラE開催への意欲は高まっていると答え、まだ他地域でレース開催の余地があると話した。
「フォーミュラEやダカール、WECやF1といったシリーズなど、この地域でモータースポーツがより盛んになれば、皆にとって良いことだと思っている。私は、この地域でフォーミュラEのレースをさらに1~2戦招致することが可能だと考えている」
「エクストリームEもクールだ。多ければ多いほど楽しいものだ。多くのレースは何が起こっているのか分からなかったり、忘れてしまいそうになる人にも慣れさせることに繋がる
「自分の地元で開催されればより興味を惹くことになるし、メディアやニュースにも取り上げられる。良いことだと思うし、人々にとって慣れ親しむ機会になる」
「この10年間、中東ではモータースポーツが大きく成長してきているんだ」
なおサウジアラビアではF1開催中のジェッダ近郊でサーキットの建設も進んでもいる。同国では“ビジョン30”と称するプロジェクトのもと、スマートシティの建設など、様々な計画が推進されている状況にある。
サウジアラビアにおけるフォーミュラEが、そうした会場に移動する可能性はあるのかブータジーCEOに聞くと、彼は可能性はオープンだとしつつも、ディルイーヤに残ることを望んでいると話した。
「私としては意欲はある。ただ(ディルイーヤに)残ってほしいと思っている」
「当初の計画では、サウジアラビアで3年間行なうということで契約された。しかし今、ジェッダではF1があるし、ダカールも行なわれている」
「留まってくれてもいいし、場所を移してもどちらでも私はハッピーだ。どうなるかは、そのうち分かるだろう」
「MotoGPも今キッディアで建設中のサーキットにやってくることになるだろう。WRCもそうだ。様々なシリーズがやってくる」
「彼らはNASCARだって呼び寄せるかもしれない! 彼らは国際的なレースをやりたいとも聞いている。それも、時間が経てば分かってくるだろう」
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