ミラー、ドゥカティでの初テストも開発凍結の影響強く「ちょっと回りくどい感じ……」
ジャック・ミラーはドゥカティのオフシーズンの仕事を称賛しつつも、開発が制限されている現状では、重箱の隅をつつくような回りくどいやり方になると愚痴を零した。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGPの2021年プレシーズンテストの前半が3月6〜7日にカタールで行なわれた。10〜12日にかけて再びテストが行なわれる予定だが、3月末から始まるカタールでの連戦に向け、各ライダーはこの5日間でマシン開発に励むことになる。
ただ新型コロナウイルスの経済的な影響が鑑みられ、今季のマシン開発は一部に制限がかかっている。コンセッション(優遇措置)非適用のメーカーは2020年型エンジンを持ち越して使用しなければならない。なおコンセッション適用のアプリリアと、特別に許可が出ているKTMは新型エンジンを搭載することが可能だ。
前述の規制の例に漏れず、ドゥカティも今季は2020年型エンジンを持ち越す。カタールテストではジャック・ミラーが総合2番手を記録しているが、彼らも飛躍的な進歩を遂げているわけではない。
そのためカタールでのレースに向けては、どこでラップタイムを稼ぐことができるのか……つまり“重箱の隅をつつく”行為が必要となることを意味している。
ミラーはテストが前半と後半に別れていることについて訊かれると、新人にとっては良いことだろうと答えている。
「ああ、ありがたいことに、まだレースはしていない」
「この数日の休みは、体力を回復させて調子を戻すには良いだろう。それにルーキーたちにとっては特にそうだろうね。彼らは毎日たくさんライディングをしているしね」
「それ自体はここで(開幕から2戦連続で)レースをするから役立つだろう。ただ僕らみたいにもうここでの経験があるライダーにとっては、ちょっと変な感じだ。回りくどい方法で、何が改善できて何ができないのかを理解しようとしているようなものだからね」
ドゥカティは最新型のGP21において新型の空力フェアリングを導入。ミラーもその評価に多くの時間を費やした。曰く、新フェアリングではバイクの安定性が増すというが、さほど大きな変化ではないと彼は感じているようだ。
「ああ、今日は長い時間をかけて古いバージョンとそれを試していた」
「かなりポジティブだったと思う。でももう少し様子を見て、さらに発展させることができるのか、2021年シーズンに使っていけるのかを確認する必要がある」
「僕としては結構満足している。スピードを失っているわけでもないからね。昨シーズンともかなり似ていて、何も変なことはない。もう少し安定性が得られるかもしれないけど、それだけだ」
前述のように、GP21は昨年から大きく変わっているわけではない。しかしミラーはドゥカティのオフシーズン中の作業を称賛している。
「まだテストは3日あるから、仕事は終わっていない。僕らは同じサーキットで走るもう3日間で、何を変えられるかを確認することになる」
「とにかく、僕はこの制限のある状況でチームのやってくれた仕事に満足しているんだ。彼らは素晴らしい仕事をしているし、GP21でレースをするのが楽しみだ」
「ただカタールはいつも接近した戦いになる。ここはみんなのバイクが最も機能する場所のひとつで、レース前に5日間のテストがあるから、更に接近したものになるだろう」
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