“有力候補”扱いは良い気分。ジャック・ミラー、開幕戦でドライ初優勝狙う気マンマン
ドゥカティのジャック・ミラーは2021年シーズンの戦いに向け、有力候補のひとりと目されることを楽しんでいると語った。
Jack Miller, Ducati Team
Gold and Goose / Motorsport Images
2021年にジャック・ミラーはドゥカティファクトリーチームへ昇格。チームの悲願であるタイトル獲得に向け挑むことになる。
ミラーは3月上旬に行なわれたカタールテストでファクトリーチームのライダーとして初めてマシンを走らせた。すると非公式ながらレコードを破る1分53秒183というタイムを叩き出し、プレシーズンテスト総合首位に立ってみせた。
またミラーはテスト中に完全なレースシミュレーションを行なったライダーの数少ないひとりであり、そのペースは非常に強力で1分54秒台中盤のタイムでコンスタントに走行していた。
2週間後には同地で行なわれる開幕2連戦が控えており、こうしたテストでの好調ぶりから、ミラーとドゥカティは今季のタイトル有力候補だと捉えられる事になった。
ミラーはそうした“タグ付け”をされることは「素晴らしい感覚だ」と認めているが、一方で地に足をつけていなければと冷静さものぞかせた。
「そのことについては、とても楽しんでるよ」と、ミラーは有力候補扱いについて語る。
「MotoGPではこれまでに経験したことのないものだ。だからとても素晴らしい感覚だ」
「だが最も大事なのは地に足をつけ、その上でゴールを目指すこと。カタールからシーズン終盤まではとても長い。シーズンを終えるまでにとても多くの出来事があるだろう」
「今シーズン大事になってくるのは、何か悪いことが起こってもそれに囚われず、毎回より良くしようとすることだけに集中することだと思う」
ミラーは2016年のマルクVDS時代に、雨のオランダGPでキャリア初優勝を挙げている。しかし以降は表彰台獲得はあるものの、ドライコンディションでの優勝は果たせていない。
今季の開幕からのカタール2連戦は初のドライコンディション優勝をもぎとるベストなチャンスになるのではないか? ミラーはそう問われた。
「去年、何度か惜しいチャンスがあった。でも(今回は)今まででベストなチャンスと言えるだろう」
「ここでだけのチャンスにはしたくない。(チャンスは)より積み上げていきたいんだ」
「ここで行なわれるグランプリに向けてできる限りの準備はできていると感じている。レースシミュレーションはとても上手く進んだからね」
「それを除いても、僕らは全ての作業を終えていると思う。テストすべきことは全て行なってきたんだ」
「それでバイクに求めているもの、もしくは必要としていた諸々について、最高のフィードバックを得るための方法を見つけたんだ」
ミラーはカタールテストでポジティブだった主な点を次のように付け加えている。
「正直に言って、マシンのフロントエンドに自信を持てる様になった。ブレーキをかけ、緩めてバイクをバンクさせ、コーナースピードを上げていけるようになった」
「これまではこうした自信は本当の意味では持てていなかった。特にターン13〜15のような高速コーナーでだ。13コーナーから14コーナーにかけてブレーキを緩めてバイクをターンインに引っ掛けることができて、とても気分がいいよ」
「それでここカタールで走るのが僕にとってはとても大きなことなんだ。トラックは目一杯使えるし、内外両方の縁石を使い、それを最大限活かすことができるんだ」
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