ミラー、”無意味”な転倒を悔やむ「自分のミスが腹立たしい」不必要な警告旗には不満
ドゥカティのジャック・ミラーはオランダGPでの転倒について「“無意味な転倒”をした自分が腹立たしい」と語り、表彰台争いから脱落したレースを振り返った。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
ドゥカティのジャック・ミラーは第9戦オランダGPで15周目に3コーナーから4コーナーにかけてのヘアピンで、8番手走行中に転倒。表彰台争いから脱落した。
ミラーは転倒をした際、ジョアン・ミル(スズキ)と中上貴晶(LCRホンダ)がバトルをすると見越して、ブレーキを強くかけたという。
転倒後コースに復帰をしたミラーだったが、バイクから煙が出ていたため18周目にオレンジディスク旗(車両トラブルによるピットイン指示)が出され、レースをリタイアした。
「良い感触だったし、良いリズムだった」
現在ポイントランキング首位から56ポイント差で5番手につけるミラーは、そう感想を述べた。
「僕とミゲル(オリベイラ/KTM)は2番手以降の表彰台争いグループで中心的な存在だった。でもその中で……ペッコ(フランチェスコ・バニャイヤ/ドゥカティ)や先頭を走る連中がペースを落とし後退してきていた」
「そして、ミルがタカ(中上)をパスしようと接近していて、接触しそうだった」
「だから僕はブレーキを早めにかけたんだ。誰かが後ろに下がってきた時に自分の道を選べると考えたからね」
「それで、ブレーキをもう少し早く離そうとしたら……スピードは(それまでと)同じだったけど、ブレーキを強くかけていた。フロントタイヤに荷重をかけてエイペックスに向かってトレイルブレーキング(ブレーキをかけながらコーナーに入ること)をしていたが、明らかにタイヤへの荷重が足りずに転倒してしまった」
「必要のない転倒だった。本当に意味のない転倒だ。でもそこまで大きなダメージではない。自分のミスに腹立たしい」
「多分僕は前方で起きていることを見ながら、自分が何をするべきか考えていて、現状を把握しようとばかりしていたんだ。今自分が一体何をしているのかに集中できていなかった」
レース後ミラーはレースディレクションにバイクから出た煙は転倒をしたため、ただオイルオーバーが原因のものであったとし、機械的トラブルを知らせる旗が振られたことに対して、無意味だったと主張した。
「僕の転倒は1速ギヤのクラッシュではなかった。僕のハンドレバーは曲がってすらいなかったんだ」
ミラーは付け加えた。
「僕はバイクを起こし、また走り始めた。でも……基本的にバイクが横たわっているとオーバーフローが起きて、エンジンの特定箇所にオイルが多く流れてしまうシステムなんだ」
「そう、オーバーフローはあったよ。オイルがいっぱいになると、それを送り出すために燃やすんだ」
「だから僕のバイクから煙が出ているのを見て、“ミートボールフラッグ”(オレンジディスク旗)を出したって彼ら(レースディレクション)は言っていた」
「でもそれ相応の理由がないのに、彼らはその場を収めるためだけに僕をただ呼び出したんだ」
「僕にできることは他になかった。何も問題は起きていなかったから、大丈夫だと分かっていた」
「それ(旗)を見てすぐにオイルが出ているかどうかチェックしたけど、出ていなかったんだ」
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