タイトル王手のジョアン・ミル、予選での苦戦は「なぜだか分からない」と困惑
タイトル争いをリードするジョアン・ミルはMotoGP第14戦バレンシアGPの予選で苦戦し、12番手にとどまってしまった。ミルはなぜ速さが発揮できなかったか、その理由がわからないと語った。
Joan Mir, Team Suzuki MotoGP
Gold and Goose / Motorsport Images
リカルド・トルモ・サーキットで行なわれているMotoGP第14戦バレンシアGP。その予選でポイントランキング首位を走るスズキのジョアン・ミルは苦戦し、12番手に終わった。
不幸中の幸いだったのは、ランキング2番手のファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)が11番手、ランキング3番手のアレックス・リンス(スズキ)はQ1敗退の14番手に留まったことだろう。
ミルの予選で記録したタイムは、FP3で彼がマークした自己ベストよりも遅いものだった。なぜ予選で苦戦してしまったのか、その理由を尋ねられたミルだったが、彼はわからないと答えた。
「(予選で遅かった理由は)わからない、妙だよ。バイクのフィーリングはとても良かったから、何が起こったのかわからないけど、予選で何かが変わってしまった」
ミルはそう語る。
「(それまでと)同じようなグリップが得られていなくて、リヤがかなりスピニングを起こしてしまっていた。コンディションが違っているのは分かっていたけど、他のライバル達は良いタイムをマークしていた。だからつまり、トラックは良い状態にあったけど、僕らにとってはそうじゃなかったという意味になる。これは不思議だ、どうしてなのかわからない」
バレンシアGPはミルのライダーズタイトル獲得に王手がかかっている状況で、その可能性は十分に高い。3位以上に入ればライバルのフィニッシュ位置によらずタイトル獲得が決まる上、ライバルの位置次第ではそれ以下のポジションでも戴冠が決定する。
ただミルはタイトル争いについては、レース序盤のバイクのフィーリングを確かめてみないことには、あまり考えられないだろうと語っている。
またライバルが予選でアドバンテージを得られなかったことで、多少はリラックスできたかと訊くと、彼は次のように答えた。
「その観点から言えば、イエスだ。でもそれ(タイトル)についてはあまり考えていない。フランコは本当に強いし、レースペースも良さそうだ。彼はFP3とFP4で良いポテンシャルを示していたからね」
「そして予選でも彼は良いラップを刻んでいた。おそらく僕は何も起こらなければ彼と戦える少ないライダーのうちのひとりなんだけど、かなり後ろからのスタートになってしまったから、勝利を目指して戦う上では問題なのは確かだ」
「100%の力を出し切るつもりだし、レースでは自分たちの位置を確認して、そこからチャンピオンシップのことを考え始めると思う。トップ10のままでいいのか、それとも表彰台に登りたいのか……それは僕のフィーリングが決める。それが現時点で僕が望んでいることだ」
スズキにとって20年ぶりのタイトル獲得に近づいているミル。そのことに対するプレッシャーが加わっていることは「悪いことではない」とミルは認め、こう続けた。
「もちろん、また違った週末だし、プレッシャーを感じられているからこそ、難しい」
「メディアからもたくさんのプレッシャーがある。僕は落ち着こうとしているけど、シーズンも佳境に入っているから、僕ら全員がプレッシャーを感じていることは事実だ」
Be part of Motorsport community
Join the conversationShare Or Save This Story
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
Top Comments